2025年1月26日日曜日

20250126 昨日、今日と2日間「福田川生物多様性確保プロジェクト調査」を行いました。下流の瑞穂公園前では不思議な釣果がありました

 昨日今日と二日間、前日仕掛けを入れると3日間、冬の「福田川生物多様性確保プロジェクト調査」を行いました。そして、7か所10地点で、予め仕掛けておいたもんどりを引上げ、水質を調べました。去年の同時期は雪が降り、霜が降る冬らしい天気でしたが、昨日は小春日和。今日も、早朝からの調査で少し手がかじかみましたが、我慢できないほどの寒さではありませんでした。

調査結果をこれからまとめ、過去の同時期との比較分析も行っていきます。



源流の落合池では、水鳥が暮らせないほどに水辺が減り、陸地化が進んでいました。もはや池とは言えない状況です。池を管理する神戸市には水抜きの弁を修理してもらって、泥水を福田川流域に流せるようにし、雑草雑木刈りと泥やゴミの浚渫に今すぐにでも取り組む必要があります。現在の環境は、生き物にとってもまずいですし、周辺のマンションや住宅団地の住民にとっても、ヤブ蚊などの害虫に悩まされる元になっていることでしょう。池に十分な水が溜まらないことについては、流域の福田川が迷惑しています。

一方、不思議な釣果もありました。下流の汽水域の瑞穂公園前では、16匹ものモクズガニが掛かりました。そのお腹をひっくり返してみると全てのカニに釣り鐘の紋様が入っていました。つまり、全部オスだったのです。理由を専門家に尋ねようと思います。

その他にもトピックスがありますが、詳しくは報告書の完成をお待ちください。


今日は第四日曜日で、中流域の福田小学校〜コープこうべ福田店前のクリーン活動の日です。私もいつも参加しているのですが、今日は調査のため、挨拶と写真撮影だけで失礼しました。少ない人数で、雑木が無くなったエリアにまで進出して、過去最大の量のゴミを集めました。お疲れさまです。


20250126 今日の午後は「NPO地域貢献活動フェア」に出店してきました

 今日の午後は、須磨パティオホールで開催された「NPO地域貢献活動フェア」に出店参加してきました。西部会場では30団体がブースを出し、主催者による全体説明の後、各団体ごとの個別説明が1時間半ほど行われました。事前予約が40名ほどで、当日、須磨パティオにやって来た市民も会場を覗いて下さったようで、それなりの来場者数になりました。




福田川クリーンクラブのブースでは、4名の説明メンバーがユニフォームのTシャツに身を包み、基本となる週替わりで流域4地区で行っているクリーン活動の案内の他、2月9日(日)に神戸市立水産会館で開催する「水辺・たるみ交流会」もご案内しました。自分に合った地域貢献のボランティアを探して、会場の須磨ニュータウン近辺からだけではなく、西区、北区や遠くは東灘区からも来場者がありました。クラブの活動には、4名の方が興味を持って頂き、今後、コンタクトを取らせて頂くことになりました。感謝申し上げます。

2025年1月24日金曜日

20250124 小春日和の陽気のもと冬の「福田川生物多様性確保プロジェクト調査」の前日仕掛けを行いました

 明日、明後日は冬の「福田川生物多様性確保プロジェクト調査」です。今日の午後、7地点で25個の前日仕掛けをして回りました。「冬の調査」といっても日中はタンガリーシャツとその下にはヒートテックのアンダーシャツの2枚で十分なぐらいの陽気でした。生き物も目を覚ましていそうで、冬らしい調査結果にならないかもしれません。昨年の同時期の調査では、落合池は霜が降り、うっすら雪も積もっていました。それはそれで、今年は気候の変化を感じとることになることでしょう。





明日は、朝9時、落合池から調査スタートです。どんな生き物に会えるか、実際のところ、どんな水質なのか、知るのが楽しみです。

2025年1月18日土曜日

20250118 寒い季節でもアルゼンチンアリは活動しています!神戸市環境局による今年の防除作業が早くも始まっていました

 今日の日中は少し寒さが緩みましたが、朝晩、厳しい寒さが続いています。一般的なアリは寒い季節、土の中にいてじっとしているそうです。しかし、アルゼンチンアリは日なたを見つけて活動しています。今の時期から、史上最強の侵略生物アルゼンチンアリとの戦いは始まっているのです。寒い中、防除作業を行ってくれている神戸市環境局自然環境課の職員の皆さんには、感謝です。

一昨日、訳あって、福田川と兵庫県神戸土木事務所の間を何度も往復しました。それで午後、上流のつつじが丘付近に行ったところ、ライトグリーンの軽自動車が川べりに止まっているのが見えました。近寄ってみると若手職員が何やらかがみ込んで作業を行っています。みんな見慣れた顔で、何と、神戸市環境局自然環境課の職員でした。こんな寒い時期に何をしているのか尋ねると、アルゼンチンアリの防除作業とのこと。「ほら、ここにいます」と指さされて、川べりの侵入防止のコンクリート壁の目地を見ると、いました。夏の頃のような猛烈な速さの行軍ではありませんが、確かに大きさや行列ぶりはアルゼンチンアリに他なりません。


それならばと、そこからクルマで1、2分のところで、昨年気分が悪くなるほどの隊列を組んで大量発生していた場所に職員を案内しました。そこでもコンクリートの目地を見ると、いました。近くには、畑が潰されて昨年、ディスカウントストアができています。食品売り場などに侵入しないか、心配になります。福田川流域では、その他にも源流の小川や土池付近の水辺で、既に大量に発生しているそうです。

クラブのメンバーにも状況を連携いただき、発生場所の通報や防除作業に協力したいと思います。


2025年1月15日水曜日

20250115 瑞穂橋付近で高水敷に集めていた重量級の荒ゴミを神戸市建設局垂水建設事務所の職員さんと共に回収しました

 今日の午後、福田川中流域の瑞穂橋付近の川の高水敷に残置していた荒ゴミを道路に引上げて、神戸市建設局垂水建設事務所さんに回収頂きました。本来、川の中のゴミは、川を管理する兵庫県によって撤去、回収されるべき物です。しかし、どこの担当と言っている間に時間が過ぎ、回収物は雨に流されるかも知れません。それで「兵庫県や神戸市と言わずに、一緒に作業しますから回収しましょう」と言うことになりました。市民活動に理解があり、勤務意識が高い垂水建設事務所管理係の女性職員さんには、感謝です。



ゴミの内訳は、錆びた鉄の部品や機械のフレーム、傘、ゴムのタイミングベルトか何か、どこかの学校のベスト、そして重たいDVDか何かのデッキ等です。いつものクリーン活動でゴミは、6百メートルも下流の川原橋の集積場所までクラブのメンバーが運び、後日、垂水建設事務所に回収頂く手はずになっています。しかし、これらのゴミは重たく、4、5メートルの高さのタラップを伝って道路まで持って上がったり、高水敷を隔てる川の敷石をヒョイヒョイ渡って持っていくのが困難なため、残置していました。

福田川の瑞穂公園の北側から福田小学校の南側に掛けての高水敷に、外来種のシナサワグルミを中心とする樹木が茂っていて、ゴミも引っかかってみっともない状態でした。年末年始に掛けて川の中を管理する兵庫県神戸土木事務所の手によって、それらがきれいに伐採されました。その結果、高水敷にはビニール袋や投棄された荒ゴミが散乱している様子が目に付くようになり、年始にクラブのメンバーがひろい集めて、高水敷の一カ所に集めていました。

兵庫県神戸土木事務所さんには、何度もお願いしていますが、川への安全な降り口のタラップでは無く「階段」を増やして欲しいです。今回の回収場所に最も近い、川のよう壁のタラップは、高さが4、5メートルもあり、おっかなくて降りられず、より安全なタラップに遠回りしました。

なお、次回から集積場所への運搬が難しいゴミは、道路側まで引き上げて「クリーン活動回収物 垂水建設事務所」の貼り紙をして袋に入れておくと、回収頂けることになりました。

2025年1月14日火曜日

20250114 楽しい地域交流活動から、生物調査まで多様な活動に取り組みました 「2024年の福田川クリーンクラブの活動」を公開します

 「2024年の福田川クリーンクラブの活動」報告ができあがりましたので、公開します。どうぞご覧下さい。(資料はクリックで拡大表示され、PCであれば矢印キーで次のページに移ります)

昨年も、とにかく楽しい「中秋の名月といも煮を楽しむ会」や「刺し網体験」、10年以上にわたって地道に続けている「福田川生物多様性確保プロジェクト調査」や、土壌調査と行った新しい取り組みなど、流域4か所のクリーン活動のほかにも多彩なテーマの活動を行いました。

この資料をもとに、2月9日(日)開催の「水辺・たるみ交流会」で、福田川クリーンクラブの活動報告を行います。




































福田川は2面コンクリート張りの何の変哲もない2級河川と言われており、水質面では厳しい状態が続いています。その根本的な原因は究明できておらず、対策は未だ練りあがっていません。しかし、先人が設計施工した川筋には、草木が茂る高水敷やビオトープを始め魅力的なポテンシャルを持った構造物も数多く、種々の生き物がたくましく暮らしています。福田川に愛着を持って暮らしておられる地域住民も少なからずいて、私達の今後の活動や働きかけ次第では、垂水の真の宝物に生まれ変る可能性があります。

そんな将来を夢見て、今年も川に入り、みんなが集まる日には川辺で宴会を行いたいと思います。

活動参加にご興味がおありの方は、お気軽に事務局まで連絡ください。(info@fukuda-river-cc.org)

なお、資料を手元に入手ご希望の方は、Webサイトの「福田川クリーンクラブ資料室」からダウンロードください。