先月末5月28日(土)、29日(日)の二日間、「福田川生物多様性確保プロジェクト」の調査を行いました。その結果がまとまりましたので、公開します。今回の調査結果の目玉は、上流・つつじが丘親水広場近くで目視したスッポンと、下流・汽水域で捕獲した体長70センチの特大ウナギです。また、滝ヶ谷奥池・口池では、無数のタニシが健在でした。
落合池では、昨年同時期に全く掛からなかったモツゴとヨシノボリを大量に捕獲。あらた池でも、昨年同時期に捕獲が無かったブルーギルが27匹も掛かりました。長年生き物が掛からなかったコープこうべ福田店前では、今回も嬉しいことに、大型のテナガエビが掛かりました。エサの種類や当日の条件の相違もありますが、少しずつ、福田川水系の環境が改善している手応えを感じます。
一方、今、人間の生活を脅かし、既存の生態系を破壊することで大問題となりつつあるアルゼンチンアリを、区内の別の川の水系の近くで確認もしました。
今回の調査には、福田川クリーンクラブのメンバーの他に、神戸市環境局、企画調整局、都市局の皆様も参加されました。さらに、環境問題に取り組む学生ボランティア団体「リコラボ神戸」の皆さんも一日目の調査に参加されました。二日目の調査には、垂水区総務部まちづくり課の課長も途中参加され、もんどりで見事大型ウナギを引き上げました。
この調査は、今回の春の調査に引き続き、今年度も夏(8月末)、秋(11月)、冬(2月)の年4回実施します。福田川水系のダイナミックな自然環境や、水質などの問題に目を向けて頂く絶好のチャンスです。自然環境観察にご興味がある方は、ぜひ、ご連絡ください。