2016年4月24日日曜日

「名谷あじさい公園」ビオトープ再生の検討を始めました




名谷あじさい公園は、1998年の「明石海峡大橋」とその取り付け道路の「神戸淡路鳴門自動車道の整備の際に造られました。運動場や緑のプロムナード、大きな芝生広場を備え、福田川流域随一の水に親しめる公園となっています。

この中に、立派なビオトープも設けられています。福田川クリーンクラブでは、ここにホタルが昔のように飛び交う光景が復活することを願って、かつて何年にもわたって、夏前にホタルの幼虫の放流を続けていました。しかし、水量が不十分で夏場に水がよどみ、流れが枯れてしまうことから、ホタルの定着は諦めざるを得ませんでした。また、ビオトープから、福田川の川べりまでは、福田川では貴重な土のスロープがあるのですが、じくじくとした湿地でクレソンや雑草が生い茂り、ゴミの投棄も後を絶ちません。子どもたちや親御さんが安心して遊び、自然観察する環境ではありませんでした。

そこで、福田川クリーンクラブでは、助成金を活用したビオトープ一帯の再生を、検討することになりました。昨日、23日(土)にはそのための、現地確認調査を行いました。土管の調査では全身土埃の姿になって、まさに大人の探検となりました。泥が溜まった水路や池にジャブジャブ入り、深い雑草の緑にも分け入りました。

今後、クラブのメンバーや知り合いの専門家のお力で、再生工事の内容や費用を見極め、利用者となる地元の子どもさんの意見も聞きながら、具体的な提案の可能性を探っていきます。


公園や道路の下には、調整池やため池から公園に水を引き込むための、複雑な配管が設置されています。実際に立ち入って、図面を起こし、改良すべき箇所を確認しました。



おそらく水量が不十分なことが主たる原因で、ビオトープの池には、ヘドロが溜まりがちです。


かつて、ホタルの幼虫を放流し、ホタルの里を目指したビオトープの池です。石のすき間から水が漏れ出すのを防ぐ工事が望まれます。


ビオトープの池から福田川の川べりまでのスロープは、定まった流れが無いため、じくじくした湿地となり、クレソンや雑草が茂り放題です。ゴミも捨てられています。何とかしたいものです。



スロープの先の川べりには、石積みで人口のワンドが造られています。完全に囲われており、流れが無いために、油溜まりになっています。元々の水質が良くないのは、別途何とかするとして、石積みを変更して、ワンドに流れを作りたいものです。

神戸一、日本一すてきな川を目指す「福田川再生プロジェクト」の冊子をお届けします



2月21日(日)に、垂水レバンテホールで「福田川再生フォーラム/水辺・たるみ交流会」を開催しました。会場には、地域の長老、婦人会の皆さんから、学校の先生、行政関係者、日頃川のクリーン活動に携わっておられる皆さん、福田川流域の学校の児童生徒さんが、多数、集いました。そして、「コンクリートに囲まれた今の福田川を、人や自然の生きものにやさしい川にしたい!」との思いから、熱く議論を行いました。その内容をまとめて、加筆した冊子「福田川再生プロジェクト」が完成しました。流域の小学校をはじめ、保育所、幼稚園、地域福祉センターなどの公的施設、企業・団体・行政機関様などに向けまして、昨日、23日(土)に一斉発送しました。

「福田川を今後、流域のみんなで、どのように再生していくのか」「福田川の生きもの、そして生きものが暮らす環境はどのようになっているのか」「洪水被害を防ぐために改修される前の、昔の福田川の様子はどうであったか」「福田川はどんな川になって欲しいのか」多彩な内容が、ぎゅっと盛り込まれています。小学校中学年の児童生徒さんにも無理なく読んで頂けますように、平易な表現、言葉をおじさんたちが選びに選んで、原稿を書きました。お手元に届きましたら、ぜひ、じっくりとご覧になって頂きたいです。

この冊子が活用されて、福田川のありようについて、これまでよりも多くの人が考えるようになり、より良い川づくり・まちづくりが加速することを願っています。




2016年4月9日土曜日

落合池の湖面への取り付け道路ができました


この1月から3月までの工期で、落合池に待望の湖面まで作業用車両が出入りできる道路ができ上がりました。道路は完全舗装で、湖面付近ではトラックが転回できるスペースもあります。道路付近では、手入れがなされずうっそうと茂っていた木々が整理されて、ずいぶん見通しが良くなっていました。

これで、湖面や岸辺に大量に沈んでいるゴミ拾いがずいぶん安全かつ楽に行えるようになります。水中の窒素をいっぱい吸い込んだ葦を苅って運び出すと、水質も向上するのに違いありません。工事を行って頂いた久元市長を始め、建設局の皆様にまず、感謝申し上げたいと思います。

福田川クリーンクラブでも、管理者の神戸市さんや地元の自治会と協調し、この道路を活用して、落合池の環境改善に協力したいと思います。

また、今は、この道路の入り口にはゲートがあり、鍵が掛かっていますが、遠くない将来、取っ払って、市民が自由に行けに出入りできて、いろいろな用途、目的で楽しめる池にしていきたいと思います。

池のほとりの木の上には、アオサギでしょうか。鳥の団地ができていました。