昨日、2月3日(土)午後1時から夕方5時まで、垂水漁港内の神戸市立水産会館で「水辺・たるみ交流会」を開催しました。50名近い参加者があり、垂水区内外の河川や里山の環境保全や、川を活用した地域活動の報告に熱心に耳を傾けていただきました。
会の冒頭には、会場の水産会館の管理者でもある神戸市漁業協同組合の山田組合長に挨拶いただき「森は海の恋人」をキーワードに、海の貧栄養化を食い止めるために、川の環境改善に取り組む団体へ応援メッセージを頂きました。
(神戸市漁協山田組合長)
基調講演は、上穂川フィールド再生・活用ネットワーク世話人の伊與田さんから、「多井畑西地区の自然環境再生の取り組み成果と今後の展開について」と題して、福田川支流の小川の先の、須磨区側の多井畑西地区での、先進的でワクワクする里山再生活動の様子を、お話し頂きました。山林を支配し人の行く手を阻んでいた竹林が、ボランティアメンバー、地権者そして行政の手によって計画立てて伐採、整理されていく様は、驚き以外の何ものでもありません。神戸市都市局の小塚部長からは、その里山再生をサポートする神戸市の施策について、お話頂きました。
ついで、神戸市環境局の岡田課長からは、「垂水区などに生息する外来⽣物の現状や対策について」と題して、外来生物の駆除がなぜ必要なのか、その背景にまで踏み込んで分かりやすく解説いただきました。
(上穂川フィールド再生・活用ネットワーク世話人の伊與田さん)
(神戸市都市局 小塚さん)
(神戸市環境局 岡田さん)
第二部は、地元で河川環境保全や、川を活用した地域を元気にする活動に取り組んでいる垂水区内の団体に、順に今年度の活動報告を頂きました。
福田川クリーンクラブについては、祖業のクリーン活動から、環境保全や地域を元気にする活動まで幅広く取り組んでいる様子をお話ししました。
そして、レギュラー報告団体の塩屋まちづくり推進会やれいんぼう☆キッズの皆さんに加えまして、今回、福田川の上流域の草刈りや、地域の子ども作りをサポートしておられる名谷SRほのぼの会さん、福田川のみならず神戸市内の自然環境のフィールドワークに取り組んでおられる、兵庫県立星陵高等学校の学生さんにも、新たに情報提供の輪に加わっていただきました。
会の最後には、神戸市立神戸工業高等専門学校の宇野先生から「生物多様性」の3原則になぞらえて、発表の総括講評と、今後の活動への期待をお話頂きました。
(れいんぼう☆キッズ 阪本さん・向井さん・齋藤さん・阪本さん)
大人から、小中高校生、そしてシニア年代まで幅広い年齢層や活動フィールドのメンバーが、日頃の活動ぶりを熱く語り、参加者は大いに刺激をうけました。
(講演者・発表者や来場者の皆さん)