2022年9月29日木曜日

20220929 コープこうべ福田店前でレッドデータブック記載の「カワアナゴ」を捕獲 8月27日(土)・28日実施「福田川生物多様性確保プロジェクト調査」

 皆さま、大変お待たせしました。8月27日(土)・28日(日)の両日に実施しました「福田川生物多様性確保プロジェクト調査報告」がまとまりましたので、公開します。(資料各ページはクリックで拡大して表示します)

長年のクリーン活動や環境保全の啓発活動が奏功したからか、近年、福田川のゴミが減り、臭いが少なくなったとの声を聞くことがあります。うれしい限りです。今回の調査では、それを裏付ける発見がありました。コープこうべ福田店前では、5月の調査でテナガエビが掛かりました。それに続き、今回の調査では、環境省レッドデータブック記載のカワアナゴのつがいを捕獲しました。日によって、その場所は白いあぶくや油膜で水面が覆われることがありますが、調査当日は穏やかな水面でした。また、下流・汽水域の瑞穂公園前では、大型で美しいハゼも捕獲しました。

一方、残念な調査結果もありました。土池で体長15センチもの大型のブルーギルが捕まりました。カワアナゴが捕まったコープこうべ福田店前では、福田川の全流域を通して初めて、ブラックバス(幼魚)が掛かりました。生き物の活動が盛んになると、好ましからざる生物もまた、増えてくると言うことです。

さらに、落合池、滝が谷口池、あらた池、そして瑞穂公園前では、前日仕掛けて引き上げたもんどりの中で、たくさんの魚やエビ、ウシガエルのオタマジャクシまでもが死んでいました。前回までの調査と水質面でさしたる変化はなく、今のところ原因は不明です。

今年度11月19日(土)・20日(日)と1月末にも秋・冬の調査を行う予定です。福田川水系の生物環境の様子や変化をこれからも、しっかり記録していきます。活動にご興味があったり調査活動に参加してみたい方は、福田川クリーンクラブ事務局までお気軽にご連絡ください。
















2022年9月18日日曜日

20220917 琵琶湖の魚の絵本作家の中学生の黒川さんが福田川支流・小川にやってきました

 大型で非常に強い台風14号が鹿児島に上陸し、今後、日本列島を縦断しそうな勢いです。皆さん、備えは万全でしょうか。昨日も時折、強めの風が吹きましたが、本格的な雨降りにはならず、曇り空で持ちました。そんな天気の昨日の午後、元気な中学生の黒川琉伊さんが滋賀県・琵琶湖から福田川支流・小川にやってきました。幼稚園の頃から琵琶湖の魚を調べ、飼育していて「はじめてのびわこの魚」という絵本を出版した少年です。


今回、その出版紹介も兼ねて、垂水商店街の流泉書房さんが黒川さんをお招きし、生き物調査会を企画。神戸市内の親子連れ5家族を小川にお誘いし、福田川クリーンクラブが、場所の選定や当日の調査場所への皆さんのご案内などでお手伝いしました。

私による福田川や小川のご紹介が終わるやいなや、黒川さんは小川に入り、京都在住の相棒の中学生と共に、たも網、ミニ水槽を持って、ふだん私たち福田川クリーンクラブのメンバーが生物多様性確保プロジェクト調査で立ち入らない小川の下流、上流へずんずん足を進めました。子ども達とお父さん、お母さんは小さなカワムツやスジエビ、カワニナを捕まえるのが精一杯でした。しかし、さすがは淡水魚の専門家です。1時間ほどの短い時間の間に、大型のカワムツ、そしてモクズガニ、ドジョウ、ヨシノボリなどを次々に捕獲しました。



そして、参加者を前にして、魚の特徴や生態を解説してくれました。生き物好きの子どもさんたちは、その話に食い入るように聞き入っていました。

マニアックな淡水魚研究家である「さかなクン」二世が、今後、どのように成長していくのか、期待して見守りたいと思います。

2022年9月11日日曜日

20220911 多数の企業ボランティアと学生さんが参加し、大量のゴミを回収しました

 今日は第2日曜日で、福田川下流の川原橋〜瑞穂公園前のクリーン活動の日です。今年の3月に続いて再び、地元の川崎重工業様からたくさんの親子連れのボランティアが来られました。感謝申し上げます。「生き物調べ&川遊び」にも参加した星陵高校の学生さんと共に、1時間、蒸し暑い天気のもと、まさに汗だくになって活動しました。

今朝は月2回の大潮の日で、集合場所のビオトープ付近は海水にどっぷり浸かっていました。そのため、活動はビオトープから北側に向かって行いました。断続的に降り続いた大雨と、海流のお陰で、川の上流からのゴミと、海から上がってきたゴミを大量にひろい集めました。中には、漁具の大型の発泡スチロールのブイもありました。高水敷へ向かう途中の路上には、イヤになるぐらいたくさんのたばこの吸い殻。マスクも落ちていました。クリーン活動のゴミ集積所は、家庭ゴミのクリーンステーションではないのですが、衣類や家庭ゴミなどが活動を始める前に、何袋もネットに入れられていました。困ったことです。






高水敷には、無数のクロベンケイガニや少ないですがアカベンケイガニが走り回り、ゴミを引き上げる川のよう壁には群れを成していました。見つからない振りをしてじっとしたウシガエルもいました。川の中では、いつもの通り、大型のボラが悠々と群れを成して泳いでいました。参加者には、都市河川福田川の悪い所と、水族館では体験できない生き物の暮らしの様子を感じとり、環境保護意識を高めて頂いたのではないかと思います。

次回、川原橋〜瑞穂公園前のクリーン活動は、10月9日(日)の8時〜9時です。多数の皆さまのご参加を引き続き、お待ちしています。


20220910 福田川のほとりで「中秋の名月といも煮を楽しむ会」を開催しました

 昨晩は中秋の名月。皆さんはご覧になりましたでしょうか。神戸の垂水区では、18時59分の月の出の後、20時頃、雲間から満月が顔を覗かせました。この月を愛でながら、手作りのいも煮を福田川近くの野外で楽しむ催し「中秋の名月といも煮を楽しむ会」を行いました。

このイベントは、2018年から4年ぶりの開催です。会場は前回と同じ、名谷あじさい公園です。新型コロナ禍のため、地域へのご案内は控え、福田川クリーンクラブのメンバーや、福田川生物多様性確保プロジェクトで調査活動を共にしているメンバーなどの交流会としました。鶏もも肉とゴボウを使い、油揚や人参、大根、シメジ、マイタケを材料に、メンバーの手作りの味噌を最後に加えて、いも煮を作りました。我ながら、絶品の味わいになりました。



これをメインの料理に、福田川の環境を良くする活動や、福田川の水系の歴史や行く末の話題を肴に大いに盛り上がりました。

事前の天気予報は曇りで、月を見られるか心配でした。しかし日頃の参加者の素晴らしい行いが天に通じたのか、宴会開始後、雲間から真ん丸のお月様を眺めることが出来ました。新型コロナウイルスなどの感染症を克服したあかつきには、さらに多くの方をお誘いして楽しめる福田川の名物イベントに育てていきたいと思います。



2022年9月3日土曜日

20220903 今日もクリーン活動に備えて福田川下流の左岸の草刈りを行いました

 来週9月11日は、福田川下流の川原橋〜瑞穂公園前のクリーン活動の日です。今度の活動には、企業ボランティアさんが大勢参加の予定です。草むらで足を切ったりトラブルがあってはこまります。今日も、朝からお昼前まで掛けて、大人の背丈を超えるほどに繁った左岸の雑草を刈ってきました。これで、左岸はクリーン活動に慣れない方やお子さんでも、問題無く通れるようになりました。



雨降りが続いたせいで、雑草がたっぷり水を吸ってしなやかになっていて、なかなか手強かったです。計画では、午前中曇りで、左岸の後、右岸に転戦するはずでした。ところが、天気予報が外れて素晴らしい天気になり、強烈な日差しが降り注いだために、左岸だけで退散しました。来週日曜日までに時間があれば、続きを行いたいと思います。