皆さま、大変お待たせしました。8月27日(土)・28日(日)の両日に実施しました「福田川生物多様性確保プロジェクト調査報告」がまとまりましたので、公開します。(資料各ページはクリックで拡大して表示します)
長年のクリーン活動や環境保全の啓発活動が奏功したからか、近年、福田川のゴミが減り、臭いが少なくなったとの声を聞くことがあります。うれしい限りです。今回の調査では、それを裏付ける発見がありました。コープこうべ福田店前では、5月の調査でテナガエビが掛かりました。それに続き、今回の調査では、環境省レッドデータブック記載のカワアナゴのつがいを捕獲しました。日によって、その場所は白いあぶくや油膜で水面が覆われることがありますが、調査当日は穏やかな水面でした。また、下流・汽水域の瑞穂公園前では、大型で美しいハゼも捕獲しました。
一方、残念な調査結果もありました。土池で体長15センチもの大型のブルーギルが捕まりました。カワアナゴが捕まったコープこうべ福田店前では、福田川の全流域を通して初めて、ブラックバス(幼魚)が掛かりました。生き物の活動が盛んになると、好ましからざる生物もまた、増えてくると言うことです。
さらに、落合池、滝が谷口池、あらた池、そして瑞穂公園前では、前日仕掛けて引き上げたもんどりの中で、たくさんの魚やエビ、ウシガエルのオタマジャクシまでもが死んでいました。前回までの調査と水質面でさしたる変化はなく、今のところ原因は不明です。
今年度11月19日(土)・20日(日)と1月末にも秋・冬の調査を行う予定です。福田川水系の生物環境の様子や変化をこれからも、しっかり記録していきます。活動にご興味があったり調査活動に参加してみたい方は、福田川クリーンクラブ事務局までお気軽にご連絡ください。