2023年10月1日日曜日

20230930 「中秋の名月と芋煮を楽しむ会」を開催しました。最後にお月さんも見えました

 昨日、名谷あじさい公園で「中秋の名月と芋煮を楽しむ会」を開催しました。おかげさまでクラブのメンバーの他、地域の方々や高丸婦人会、コープこうべさんや議会関係者など30名を超える参加者がありました。クラブのメンバーが一生懸命作った「いも煮」をメインに、持ち込んだ食材やお酒を酌み交わしながら、涼やかで楽しいひとときを過ごしました。

当日の直近の天気予報は夕方から一時雨。午後、風が少し強くなってきて心配になりましたが、結局、雨は一滴も降りませんでした。それどころか、宴会の中締めの頃には雲が切れて、公園の木立の上に大きなお月さんが見えました。


特製のいも煮は本格的です。前日からつけ込んだ昆布汁とカツオの削り節をたっぷり使って出汁を取りました。具材は里芋の他、白菜、人参、大根、シメジ、薄揚げ、そして鶏もも肉と具だくさんです。30名がお代わりできるぐらいの量を大鍋2つで作りましたが、瞬く間に無くなってしまいました。



この素敵な地域交流イベントを絶やさず発展させるためには、課題もあります。一つは、地元の人々との交流促進です。イベントのことを知らない公園のご近所の方もおられて、開催翌朝、公園の方に問い合わせがあったとのこと。来年は、もっと案内と参加呼びかけを積極的に行い地域に溶け込み、イベントへのさらなる理解を得る必要があります。

もう一つは、公園管理の後継者の問題です。あじさい公園はサッカーができるグラウンドや2面のテニスコート、無料駐車場や2か所のトイレを備えた市内でも屈指の規模を誇る公園で、地域住民にとってなくてはならない存在です。この公園の設備の維持運営を25年の長きにわたって行ってこられたクラブのメンバーでもある管理人さんが、ご高齢のため引退を考えておられます。ところが、後継者がまだ見つかっていません。福田川の流域で、調理施設があり、ある程度天気も心配せずに宴会ができる場所は、あじさい公園を置いて他にありません。単なる市営公園になってしまうと、イベントに大きな制約が生じます。管理を行う受皿を、クラブとしても真剣に考える時期が来ています。

最後に、イベントの運営です。大量のいも煮作りの他、参加者によるテーブル、チェアの持込みなど規模拡大に当たって仕組みを改良する必要があります。

参加された方皆さんが大満足の地域交流イベントです。さらに大きく育てていきたいと思います。


2023年9月29日金曜日

20230930 福田川の生き物とクラブの活動を紹介するパネルができあがり、コープこうべ福田店で常設展示されます

 福田川の上流から河口汽水域に暮らすバラエティ豊かな生き物や、生物多様性確保プロジェクト調査、クリーン活動を始め、多彩なクラブの活動を紹介する大人の背丈ほどの大きさのパネルがこの度、できあがりました。パネルは生活協同組合コープこうべ様から無償で提供いただき、今日から福田川中流域にあるコープこうべ福田店内に常設展示されます。

川の中でクリーン活動や雑草雑木刈り、生物多様性確保プロジェクトの調査を行っていると、高水敷の上の道路や川を渡す橋の上から、活動を見守る市民や子どもさんの姿をよく見かけます。活動中は近寄って説明するわけに行かず、残念に思ってきました。パネルをご覧になって、福田川やクラブの活動に興味を持っていただく方が増えることを期待します。パネルのデザインは、クラブのメンバーのWebデザイナーさんが行いました。生き物を始めとする写真は、これまでのクリーン活動や調査で撮影してきた写真の選りすぐりです。

パネルや置き場所を提供いただきましたコープこうべ様には、改めて感謝申し上げます。

パネルの設置を終えて店の近くの川を覗くと、小魚の大群がいました。



2023年9月25日月曜日

20230925 福田小学校〜コープこうべ福田店前のクリーン活動エリアのうち南半分の雑草雑木刈り取りを行いました

福田小学校〜コープこうべ福田店前のクリーン活動エリアでは、8月中旬に一掃した雑草雑木が1か月と少しの間に大人の背丈を越えるほどに伸びていました。成長力に驚き、嘆かわしい限りです。高水敷には凹みや切り株もあり、足元が見えないと危険です。そこで、今日の午前中、まずは活動エリアの南半分を、再び一掃してきました。雑草の下からは、見えなかったビンカンペットボトルなどのゴミが現れました。





川の中は兵庫県の管轄なので、伐採をお願いしてはどうかとか、地元の自治会に川に立ち入って伐採活動を行うことを働きかけてはどうか、という話を聞くことがあります。しかし、他の河川との公平性が持ち出されたり、高齢化や機材の取り扱い習熟の問題があってすぐに動いてくれることは全く期待できません。まずは時間と機材がある人が動くしかありません。

2023年9月24日日曜日

20230924 福田小学校〜コープこうべ福田店前のクリーン活動:1か月と少しで大人の背丈以上に雑草雑木が伸びていました

 今日は第四日曜日で、福田小学校〜コープこうべ福田店前のクリーン活動の日です。日差しは強いですが、カラッとした空気の元、五人のメンバーでクリーン活動を行いました。活動エリアの雑草雑木は、8月14日に念入りに刈り取ったところです。ところが、今日立ち入ってみると、大人の背丈を超える高さにまで伸びていました。


足元が良く見えません。ゴミが減ったのか、埋れているのかも良く分からない状態です。その中でも、今日はポリ袋や食べ物の包装が多かったです。犬の糞袋もありました。普段から川の中の見通しをよくして、ゴミが捨てづらい雰囲気を作る必要があります。

なお、今日の活動は、「海ごみゼロウィーク」の一環として行い、ゴミ袋と横断幕をいただきました。

午後、草刈り機を持って再び、川原に行きたいと思います。

来月の福田小学校〜コープこうべ福田店前のクリーン活動は、10月22日(日)の9時からです。多数の皆さまのご参加をお待ちします。


2023年9月22日金曜日

20230922 川原橋〜瑞穂公園前の左岸の雑草雑木刈り取りも行いました

 今日の午前中は、福田川の下流の川原橋〜瑞穂公園前の左岸の雑草雑木刈り取りを行いました。クリーン活動エリアとしては、北側にあと100メートルほど刈り残しています。これを刈り取ると、来月以降のクリーン活動をより安全にかつ、ひっつき虫に悩まされずに行うことができます。次回クリーン活動の10月8日(日)までには、制圧したいと思います。




福田川の左岸は川の東南向きに位置しています。それで右岸ほど日あたりが良くなく、内側にゆるくカーブを描いており、土砂のたい積も右岸ほどではありません。そのため、雑草雑木は右岸ほどひどくはありません。しかし、刈り取りを行わないと雑草雑木の高さが大人の背丈を超える高さにまで伸びて人間を通せんぼうしたり、ゴミが薮に紛れて火ばさみが届きにくい状態になります。

葦やススキ、タコノアシ、そして種類が分からない濃い緑で先にきらきら星のような何本もの穂を付けた雑草は連日の夕立で水分をたっぷりと吸ってしなやかで、草刈機の歯が少しすり減っていたこともあって、なかなか手強い刈り取り作業となりました。

午前中の作業で瞬間的に体重が2.5㎏ほど減りましたが、夜、旨いビールを飲んでだいぶん戻ってしまったのではないかと思います。

2023年9月14日木曜日

20230914 8月末に行った「福田川生物多様性確保プロジェクト」調査結果を公開します

 8月26日(土)・27日(日)の両日に渡って実施した「福田川生物多様性確保プロジェクト」の調査結果がまとまりましたので、公開します。夏の福田川水系は他の季節と比べても賑やかです。厳しい環境ながらたくましく生きている魚介類や水質の状況をご覧下さい。(資料はクリックで拡大表示)















今回も、落合池の陸地化が去年の同時期や前回5月の調査と比べても進んでいます。ガマが南西側放水口付近にまで迫っています。かつて当局によるゴミ回収が船を出して行われていましたが、もはや不可能と思われます。目視した野鳥の数も減っていました。

今回、もんどりのエサを従来の生魚から手軽なドッグフードに変更しました。その影響かも知れませんが、落合池ではアメリカザリガニやウシガエルのオタマジャクシの捕獲数が大幅に増加しました。一方、全般的にモクズガニやテナガエビの捕獲数は減りました。生き物の捕獲数は全般的に昨年同期よりも少なかったです。

水質は、昨年度、一昨年度の夏と比較すると水質のレベルが同じで、夏は毎年水質が悪く、落合池を中心に水質の改善が見られません。上流部は茶色〜黒色の濁り、下流域は黄色の濁りがあり、水質があまり良くないことを視覚的にも感じます。

今後も福田川水系の生態系の変化を見守り、生物の生息環境、水質改善に向けた調査を継続していきます。次回の調査は、11月18日(土)・19日(日)(天候不良時の予備日:11月25日(土)・26日(日))です。福田川の様子を目の当たりにできる貴重な機会です。調査への参加を希望される方は、クラブ事務局にご連絡ください。(info@fukuda-river-cc.org)

2023年9月10日日曜日

20230910 福田川流域でもまん延しつつあるアルゼンチンアリ対策と淡水ブルーカーボンプロジェクトの説明会がありました

 高速で動く茶色の小型のアリの大群が家の中に上り込んで、家中アリだらけになったり、キッチンの食品に群がったり、インターホンやエアコンの室外機が心当りが無いのに何度となく壊れたり・・・

アルゼンチンアリが福田川流域でも各所で発生し、被害が出始めています。私たちの家にも現れるかも知れません。そこで、アルゼンチンアリがどのような特徴を持ち、現れたらどうすべきか勉強する会を福田川クリーンクラブが企画して、今日、垂水区役所の会議室で、神戸市環境局 自然環境課さんに行って頂きました。併せて、福田川源流の滝が谷奥池で行われている「淡水ブルーカーボンプロジェクト」の紹介も行って頂き、大変勉強になる1時間を過ごしました。

暑い中、会場には、クラブのメンバーの他、地域で環境保全に環境を寄せる市民や婦人会、公共の花壇を整備しておられるご婦人など、10名の参加者が集まりました。

最初の話は、アルゼンチンアリの生まれと特徴。アルゼンチンアリの生まれ故郷の南米では、天敵や競合のアリや生物が多い結果、引っ越しがたやすい簡単な巣を岩の割れ目などに形成し、集団で子育てし、一匹の女王アリが毎日60匹のアリを産むなどの特徴を獲得し、全長数ミリの小型のアリでありながら、天敵がいない日本やヨーロッパで増殖しているとのことです。

単体では、専門家でも他の種類のアリとの区別が簡単ではありませんが、群れや行列の場合、普通のアリの数倍の速さで動くので、見分けやすいとのこと。

会場では、市役所の方で携帯顕微鏡を用意して頂いており、アルコール漬けしたアルゼンチンアリやアルゼンチンアリと似た小型のアリを見比べる貴重な体験ができました。私もお顔と対面するのは初めて。茶色の三角のツルツルした頭で大きな黒い目がなかなかお茶目、と言うのが私が見た印象です。


個人宅で見つけたときには、兵隊アリを殺虫スプレーで殺すのはほとんど意味が無く、市販のアルゼンチンアリ用の緑のプラスチックの葉っぱに似た容器に入っている殺虫剤を設置するほか、液体タイプの殺虫剤を使用して、薬剤を巣に持ち帰ってもらい、巣ごと全滅を図るのが有効ということも学びました。

また、私からは、アリが発生した家だけでは無く、そのマンションなり自治会なり地域の住民が協力して減らしていくことが大切、ともお話させていただきました。

参加者からは、アルゼンチンアリの殺虫剤で他の昆虫や生き物の生態に影響は発生しないのか、神戸市は駆除に向けてどのような支援をしてくれるのか、といった活発な質疑応答がありました。

「淡水ブルーカーボンプロジェクト」は淡水の植物に炭素を吸着させて地球温暖化のよる気温上昇や海面水位上昇と言った自然破壊の縮減に取り組むユニークな取り組みです。その実証実験の好適地として福田川の源流のため池が選ばれていることを、参加の皆さんは改めて認識しました。


神戸市環境局 自然環境課の職員には、内容ある勉強会を実施して頂いたことを、深く感謝します。また、このような勉強会が今後も開かれて、地域の環境課題に関する市民の知識が増え、市民がスクラムを組んで対処していける仕組みが作られるきっかけになればと思います。