2023年2月26日日曜日

20230226 ビニールとマスクが目立った、福田小学校前〜コープこうべ福田店前のクリーン活動

 三寒四温で少しずつ春が近づいていることが実感されます。しかし、ここ数日は辛い寒さが戻ってきています。今朝の福田小学校前〜コープこうべ福田店前では、4名のメンバーがクリーン活動を頑張りました。

高水敷は冷涼とした感じで、降雨後湿った高水敷が乾いておらず、臭気を放っていました。


最近、兵庫県神戸土木事務所さんがきれいに雑草雑木を刈り取り、搬出してくださいました。我々が陳情しても、予算不足とのことで首をなかなか縦に振ってくれませんでしたが、地元選出の議員の秘書さんが通報して、重い腰を上げて頂けたのではないかと思います。それで、ビンカンペットボトルは風に吹かれて下流に流れていってしまったと思われます。取り残されたのが、地面や雑木や岩にべちゃっと張り付いたポリ袋や包装紙。そして、目立ったのが、マスクです。顔から外れて飛んで行くことはありません。捨てられたマスクの橫には、春が近いことを告げるフクジュソウの黄色い花も咲いていました。

また、コードレスクリーナーも転がっていました。リチウムイオン電池が付けられたままです。水と反応すると危険と言います。ゴミ回収の集積場所に運ぶ際、ちょっとおっかなかったです。

川をゴミ捨て場にしてはなりません。人のためにも、生き物のためにも。

ところで、高水敷でメンバーが、緑色の糞が転々としているのを見つけました。割と新しいものもありますが、当たりに動物の姿は見あたりませんでした。白、灰色では無かったので、鳥のものでは無いと思います。どんな動物か姿を見てみたいものです。

帰り道に、川の下流に向かって自転車を走らせました。第2週目にクリーン活動を行っている瑞穂公園の先まで、神戸土木事務所さんによって雑草雑木が刈り取られ、高水敷の地面にはたくさんのゴミが見えました。これを地域の方がどう思うかですが、緑が繁るGW前までならば、作業可能です。自治会に声掛けして、一斉回収が仕掛けられないか、考えたいと思います。









2023年2月19日日曜日

20230219 1月28日・29日の「福田川生物多様性確保プロジェクト調査」報告を公開します。真冬の水の中でも、活発に生き物が活動しています

 1月28日(土)、29日(日)の両日に渡って、10年に一度の真冬の寒波の中、「福田川生物多様性確保プロジェクト調査」を行いました。その調査結果を公開します。(パソコンの場合、写真をクリックしますと、資料が順に拡大表示されます)

今回も福田川の源流落合池から、河口瑞穂公園前までの8箇所を順に回りました。上流では雪うっすらと雪が積もり、落合池の一部では氷が張っていました。その中でも、無数のタニシや抱卵中のカダヤシが見つかるなど、水生生物が元気に生息している姿を捉えることができました。調査を行った私達は、寒さにこたえましたが、生きものたちからは元気をもらい、興奮しました。












落合池では、名谷団地の造成後一切、しゅんせつが行われておらず、年々、周囲から流入する土砂と枯れた葦などがたい積し、陸地化が進行しています。かつては、ゴミの回収で船が出ていました。しかし、水路が細く浅くなり、陸地化した地面もじゅくじゅくで、地面が凍結したこの季節の他は、立入りが難しくなっています。水生生物にとっても、野鳥にとっても土砂のたい積は好ましいことではありません。環境改善のために、部分的にでも撤去が求められます。

福田川クリーンクラブでは、多様な姿を見せる福田川やその中でたくましく生きる生きものたちの生態を調査するこの活動への参加者を募集中です。今年度の調査はこれで終わりですが、2023年度も5月末の調査を皮切に、春夏秋冬の4回、流域を巡ります。

自然観察に興味があったり、福田川の環境をもっと良くしていきたい、と思われる方は、事務局までどうぞ、ご連絡ください。(info@fukuda-river-cc.org)


2023年2月18日土曜日

20230218 滝ヶ谷奥池手前で雑草雑木刈り。不法投棄の鉄製品に草刈機が当たり、作業終了

 今日も午前中、滝ヶ谷奥池の新幹線高架付近周辺で雑草雑木刈りを行いました。昨年の2月頃、神戸市の職員さんと一緒に刈り取りを行ったところです。再び笹に覆われていましたが、昨年ほど難渋せずに、滝ヶ谷奥池と口池を結ぶ水路までたどり着けました。一度徹底的に刈っておくと、後が楽なことが分かります。


ところが、草刈機が藪の中でカーンという音を立てて停止。笹や雑草をかき分けてみると、昔不法投棄されたであろう、モーターか何かの部品の大きな鉄製品が転がっていました。エンジンをかけ直しましたが、ひどい振動で作業が出来ません。歯がいくつか欠けて、回転のバランスが取れなくなっていたのです。

草刈機を使った作業は諦めて、フェンスに取り付いた葛や野バラを、ハサミで切り離す作業を、お昼過ぎまで行いました。だんだん、だんだん、池の周囲が明るく、見通しが良くなってきています。いつか、市民の散策路として解放してもらう夢が膨らみます。

弁が閉じられた奥池では、だいぶん水が溜まってきています。もうすぐ、ボランティアが植え直したササバモも、水に浸かることでしょう。よく乾かした口池の方も、今日、弁を閉じました。水を溜めて、春の農作業に備えます。池干しでアメリカザリガニが減っていることも、期待します。




2023年2月14日火曜日

3月19日(日)午後、レバンテ垂水3階 多目的ホールでで「水辺・たるみ交流会」を開催します

垂水区内の川を活用した楽しい活動や、川の再生、生き物のお話しをしましょう。参加無料です。たくさんの皆様のご参加をお待ちしています。

第一部では、垂水区内の川での楽しい活動や生き物の様子をご紹介します。

第二部では、特別セッション「私たちは外来生物とどう向き合うか」
アライグマ、アルゼンチンアリ、オオキンケイギクと言った特定外来生物が今、私たちや在来の生きものたちの生活を脅かしています。その生息状況や特徴、私たちの心構えや駆除について、議論します。

2023年2月12日日曜日

20230212 川原橋地区のクリーン活動を行ったのち、滝ヶ谷口池のえん堤に転戦しました

 今日は第二日曜日で川原橋〜瑞穂公園前のクリーン活動の日です。朝8時から、いつもの月よりも少ないメンバーが川の右岸、左岸の二手に分かれて作業を行いました。昨日今日と一気に春が来たかと思わせる陽気で、日が当たらない高水敷でも、うっすらと汗ばんできました。

左岸では、今月も、海からの吹き上げゴミが目立ちました。いわゆるマイクロプラスチック化していて、火ばさみで掴んでもキリがないので、最後は軍手で地面を掻いてかき集めました。犬のフンの投棄ゴミもありました。ポイ捨てのたばこの吸い殻も、そこここに散らばっていて始末に負えません。


右岸では、年末に兵庫県の神戸土木事務所が草刈りを行ってくれて、隠れていたペットボトルや缶などのゴミがたくさん露出していました。ゴミが無くなったビオトープを見下ろすと気持ちが良いです。

ところで、右岸の橋の下では、鵜が一羽、死んでいました。コンクリートの上で鳥が死んでいるのは、いかにも不自然です。鳥インフルエンザの恐れもあります。建設局さんへのゴミ回収依頼と共に、死骸の情報もお伝えしました。


クリーン活動の後、私は、滝ヶ谷口池のえん堤に転戦。先週までに引き続いて、南側のえん堤付近の雑草雑木と格闘しました。おそらく昭和の年代に池の改築が行われて、高いフェンスが設置されて以来、全く人の手が入っていないと思われます。蔓、野バラ、トゲがある樹木、そしてススキが渾然一体となって、まさに深い薮になっています。草刈機、携帯ノコギリ、剪定鋏の完全武装で、休み休み作業を行いました。その結果、えん堤が明るくなり、池の様子が外からハッキリと見えるようになりました。



このあたりを根城にしているのでしょうか。お腹が茶色で背中が黒のショウビタキが、私から7〜8メートルほどのところまで寄ってきて、作業を興味深く眺めていました。


滝ヶ谷口池のえん堤の作業は、今日で一区切りです。時間が取れれば、奥池のえん堤の続きを行いたいと思います。本当に春間近。奥池では弁が閉じられ、貯水が始まっていました。




2023年2月5日日曜日

20230205 週末三日間、総合運動公園内の滝ヶ谷奥池・口池の整備で汗をかきました

西区の総合運動公園内に、滝ヶ谷奥池・口池があります。福田川の源流の一つで、なぜか市民の立入りは禁止されています。ブラックバスやブルーギルと言った外来種がいない代わりに、アメリカザリガニとスジエビ、ヌマエビと少ないながらメダカしかいません。また、浮き草、水草が一つも無いという不思議な環境の池です。この池を利用して、一昨年から、神戸市が中心になって、ササバモを植え付けて淡水のブルーカーボンである「グリーンカーボンプロジェクト」が進められています。

水質改善のために水抜きを行って、底部が見えている今が、植え付ける場所を整備する絶好の時期です。また、えん堤や周辺には葛、笹や野バラ、ススキやセイタカアワダチソウが茂りに茂って景観を台無しにしています。今は枯れた状態で、マムシが出る心配も無く、除去する絶好のシーズンです。

プロジェクトの整備作業に合わせて、金曜日から今日までの三日間、私やクリーンクラブのメンバーが神戸市職員や他のボランティアと協力して、ササバモを植える新たな場所作りや、えん堤の雑草雑木刈りで汗を流しました。




新たな植え付け場所には、土のうで陣地を作り、水路の対岸の川砂をネコで運び入れます。土のうは一袋20キログラムもあります。奥池や口池のえん堤は、斜面が急で通路も細く重機が入れず、一切が人力作業です。皆さん、お疲れさまです。無事新しいササバモが繁れば、池の近くの小学校の児童生徒、親御さんや地域の方々をお招きして、学習会を開催しては、と神戸市に提案しています。

私の方はもっぱら、草刈機に雑草雑木が切れる特殊な歯を付け、ガードの面を被り、えん堤の雑草雑木刈りで頑張りました。何十年も人の手が入っていないえん堤の腐葉土の下に葛の根が縦横に走っています。これを切断して雑草の枝葉と共にアメリカンレーキで掻きだして、春からの生育を弱める作戦です。





人間の散髪と同じで、刈り取った後のえん堤は、さっぱりして気持ちが良いです。見晴らしが良く明るくなって、みっともなく、クシャミの元ともなる雑草が減りました。今は、外来樹木が勝手に植わっていますが、退散してもらい、いつか、桜の苗を植えて、里山の公園らしく整備、活用するのが夢です。

2023年2月2日木曜日

20230201 福田川クリーンクラブが第31回「コープこうべ虹の賞 功労賞」を受賞しました

 このたび、福田川クリーンクラブは、第31回「コープこうべ虹の賞 功労賞」を受賞し、昨日、コープこうべ住吉事務所で盛大に行われた表彰式・交流会に出席しました。



「コープこうべ虹の賞 功労賞」は、コープこうべ設立70周年を機に設けられました。福祉・環境・平和の各分野で貢献している個人、団体を表彰するものです。「功労賞」は、その中でも活動年数が10年以上で、地域に密着して、それぞれの分野で評価すべき成果を上げている活動が表彰されるものです。今回、10団体・個人が選ばれました。

福田川クリーンクラブは、祖業の河川のクリーン活動のほか、「福田川生物多様性確保プロジェクト調査」、夏休みの「福田川生き物調査&川遊び」、秋の「中秋の名月といも煮を楽しむ会」といったイベント、河口の全国的にも珍しい汽水域で「川原橋ビオトープ」の構築・運営と多彩な活動をご評価頂きました。

表彰式は、新型コロナの影響でここ数年、地区本部単位で賞状を授与する形で行われていました。今年はコロナが落ち着きを見せたことで、全団体とコープこうべ関係者が、住吉事務所7階大会議室に集まって開かれました。馬場理事長による「はじめのことば」では、大正・昭和期のキリスト教社会運動家でコープこうべ設立者の賀川豊彦さんの社会貢献の理念と実践のお話がありました。表彰式に集った団体・個人の活動内容をお聞きすると、まことに現代において、その理念を地道に実践しておられるところばかりです。私たち福田川クリーンクラブも、受賞の名に恥じない活動を、今後も継続していきたい、との思いを新たにしました。

表彰授与後の各団体のショートスピーチで私は、お題にしたがって、次のようなお話をさせていただきました。

■活動で一番大切にしていること

・メンバー、地域住民、専門家、役所、企業などクラブの事業を推進する上での
 ステークホルダーの皆さんとの縁、繋がりです
・私たちは、普段、川の水やゴミ、生き物を相手に活動しています
・その目的は、環境改善を図ることにより、川を取り巻く自然と人に優しく
 地域が豊かになることです
・そのためには、メンバー同士が活動目的を腹落ちして共有することに加えて、
 ステークホルダーそれぞれがクラブの活動に関わるメリットを共有し、
 頭の中やネット空間の中だけでは無く、生の人間の交流、対話が必要だと
 認識しています

■活動していて一番嬉しかったこと
・何よりも、福田川のゴミが近年減って、「川がきれいになった」
 「魚が復活した」との声を、住民から聞くことです
・私たちのクラブは創立21年を迎えており、メンバーも入れ替わって
 鬼籍に入られた方もおられますが、活動が報われた気がします
・ただ、川のゴミについては、海からの吹き上げゴミなど、地域の
 協力だけではどうにもならない問題があります
・「魚が増えた」と言う話も、コイやブラックバスなど、好ましからざる
 魚が目立ってきていることでもあり、対策が必要と考えています

受賞を有り難く思うのと同時に、今後とも、皆さまの一層のご理解、
ご支援をお願い致します

表彰式の後には、懇親会が行われました。福田川クリーンクラブの活動に関心を寄せて下さった方や、表彰式にアテンド頂いたコープこうべの幹部の皆さまとの語らい、そして各団体でご活躍の旧知の大先輩との再会もあり、楽しいひとときを過ごさせて頂きました。

式典の終了後、JR住吉駅近くの居酒屋に行き、式典にいっしょに出席したクラブの幹事と共に受賞の喜びを新たにし、クラブの来し方行く末を、大いに語りました。