2021年10月24日日曜日

20211024 神戸市長も来られ、草刈りで露わになった高水敷で大量のゴミ取り(福田小学校前〜コープこうべ福田店前のクリーン活動)

 今日は第四日曜日で、福田川・福田小学校前〜コープこうべ福田店前のクリーン活動の日です。カラッとした天気のもと、前日までの雑草・雑木の刈り取りで足元の様子が露わになった高水敷で、1時間、汗を流しました。投棄ゴミやポリ袋、缶・ペットボトルなど10袋近いゴミが集まりました。

冒頭には、市長選挙で遊説中の久元喜造神戸市長が立ち寄って下さりました。日頃、市長には福田川の様子を非常に気を掛けていただいていますが、クリーン活動の様子をご覧になったのは、今日が初めてです。ふだんの福田川の高水敷には鍵が掛かっていて市民が立ち入れません。環境を良くして、いつの日か、市民が自由に散歩できる環境に持って行きたい、と希望を申し上げました。市長からは、川の中を管轄する県知事に、その旨伝えておく、とお話頂きました。

今日の活動にも、クラブのメンバーやコープこうべ福田店の店長さんに加えて、地元の乙木ふれあいのまちづくり協議会の委員長さんや委員さんも参加されて、いつもの月に増して賑やかな活動になりました。

先月のクリーン活動では、行く手を雑草・雑木に阻まれました。福田小学校前のスロープからの南側の区間では、50メートルほど行ったところで折り返さざるを得ませんでした。今日は、左岸の高水敷の南端を越えて右岸の高水敷に渡り、昭栄堂製菓付近まで手を広げることができました。



雑草の下に隠れていた家庭からの投棄ゴミや木に引っ掛ったゴミは、木工ボンドが腐ったような強烈な臭いを放ち、閉口しました。粉塵除けを兼ねて付けていたマスクも取り外すと、たまらない臭いです。高水敷を市民が散歩できるようになると、雑草も踏みしめられて成長が弱まります。道路からのポイ捨ても、市民の目を気にして減るのでは無いかと思います。そのような日が来ることを願いながら、地道に活動を続けていきます。


福田小学校の校庭からは、少年野球の元気な声や校庭の隅の雑草を刈るエンジン草刈機の音が聞こえていました。高水敷におそらくファールしたボールが落ちていたので、返しに行くついでに、クリーン活動を案内するチラシを保護者にお配りしてきました。礼儀正しく挨拶ができて体力があり余る少年野球のメンバーの中からも、練習の前に何名か、活動に参加してもらいたいと願っています。

次回の福田小学校前〜コープこうべ福田店前のクリーン活動は、11月28日(日)の9時からです。たくさんの皆様のご参加を心待ちにしています。

2021年10月10日日曜日

20211010 作業の後は秋恒例の服に付いた種取り・川原橋地区のクリーン活動

 今日は10月の第二日曜日ですが、強烈な日差しと9月の初めを思わせる暑さが続いています。6人のメンバーが今月も元気に、下流川原橋地区のクリーン活動を行いました。足元では、カニが今の時期にしては活発に動き回っていました。

高水敷の雑草は、8月に刈ったところです。それが大人の背丈ほどにも伸びているところがあり、行く手を阻みます。足元も良く見えないところがあるので、用心しながら薮をかき分け、前に進みました。




今日目立ったのは、弁当やおやつの容器です。まだ食べ物が中に付いているものもあり、食べ終わったあと川に投棄されたのではないかと推測されます。川を下り、海の水に揉まれて細かく砕かれると、重大な海洋汚染や生物の営みを脅かす存在になります。そうなってはいけないと念じながら、薮の根本から拾い集めました。タブレットや電池も捨てられていました。これらも生き物にとっては有害なので、きちんと粗大ゴミに捨ててもらいたいです。

川原橋のビオトープには、ヤシの繊維でできたビオロールを据え付け、植生を促す実験を行っています。なかなか期待していた雑草の発芽が無かったのですが、今日見ると、まぶしていた土から緑の葉っぱが出ているのが見えました。今後、狙い通りに雑草が繁茂してビオトープを仕切る境界石を覆い隠すことに期待です。

作業が終わると、全員がしばし、この時期恒例の服に付いた種取りタイムです。河口の駅前の方からは、垂水の秋の風物詩のふとん太鼓の威勢が良い鐘太鼓の音が聞こえ、新型コロナで控えられていたはずのふとん太鼓の辻回しの姿も見えました。

それにしても、汗だくになりながら種取りするのは、いつもの年には無いことです。私の肋骨や膝の傷もだいぶん癒えてきましたので、今週末は、メンバーと共に、久しぶりにエンジン草刈機をぶん回すことにしました。

【番外編】

クリーン活動の後、福田川支流の小川に行き、耕作放棄地と竹林が繁茂して残念な状況になっている環境再生の打ち合せに参加しました。その後、福田川多自然確保プロジェクト調査で立ち入っている水辺に入りました。そして、足に自信が無い私に代わって同行のクラブのメンバーに、カワムツを4匹、捕まえてもらいました。きれいな水の中には、大きなモクズガニも見えました。


自宅の水槽でカワムツなどを飼育しているのですが、先日、最もなついていたオスが天寿を全うしました。後には同じ時期にわが家にやってきたオス二匹となっていましたが、おかげさまで賑やかさを取り戻しました。今度の仲間には、メスが混じっていて、わが家で初めて繁殖が行われることを願いたいです。

2021年10月5日火曜日

20210828 「福田川多自然確保プロジェクト調査」夏の調査結果を公開します

 大変遅くなりましたが、8月28日(土)に行いました「福田川多自然確保プロジェクト調査」がまとまりましたので、公開します。


前日の魚介類捕獲のための仕掛けの最中に、福田川源流のため池の用水路に半身が転落し、肋骨二本を骨折し膝を打撲。28日(土)の本調査は、朝の挨拶だけで、残念ながら同行できず、メンバーの一人が写真記録を行って下さいました。

今回のハイライトは、落合池でここ数回ほとんど掛かっていなかったモツゴが大量に捕獲できたことと、滝ヶ谷奥池で昨年末の水抜きなどでいったん減ったアメリカザリガニがしぶとく復活を遂げていたこと、そして土池でイシガメを捕獲できたことです。調査に使ったもんどりを、これまでの調査で最も好成績のモデルに統一したことと、エサに高級なブリアラを使用したことが奏功したのかもしれません。

水質面では、落合池南東側で硝酸性、亜硝酸性窒素濃度が非常に高かったのが気になるところです。一方、常に高丸地区からの清水が流れこむ、汽水域の川原橋ビオトープでは、素晴らしいCODの値が今回も記録されたのが嬉しいニュースです。

詳しくは、どうぞ資料をご覧下さい。

福田川クリーンクラブでは、福田川水系の様子を季節毎に記録し、将来の環境改善に備えています。「普通の川とちがって上流に行けば行くほど水質が悪い川」ですが、たくましく生き物が往来し、暮らしています。この記録をご覧の方々でも、その姿を一度見てみたい、と言う方がおられましたら、ぜひ、ご連絡ください。次回秋の調査は、11月末、27日(土)・28日(日)の調査を予定しています。都会の身近な自然のアドベンチャーにお誘いします。