2022年8月21日日曜日

20220821 長田区苅藻島のクリーンセンター内に「外来生物展示センター」がオープンしました

 アカミミガメ、ヌートリア、アライグマ、ヒアリ、ブラックバス、そしてアメリカザリガニ・・・元々日本国内にいなかったのに野に放たれて繁殖し、日本固有の動植物を脅かしている生き物がたくさんあります。名前を聞いたことがあっても、実際にどんな姿形、大きさで、どのような暮らしをしているのかピンとこないものが大半ではないでしょうか。そのような外来生物の実物やはく製を見て、触って、生態を学習できる施設「外来生物展示センター」が、今日、長田区苅藻島のクリーンセンター内にオープン。さっそく見に行ってきました。

苅藻島クリーンセンターには昔、センターの廃熱を利用した温水プールがあり、小学生の頃行った記憶があります。それ以来の訪問です。





午前中土砂降りでしたが、お昼前には上がり、埋め立て地の先のクリーンセンター内というロケーションにもかかわらず、生き物に感心が深い親子連れなどがやって来ていました。



会場入り口にはフードカーが出て、アメリカザリガニの試食をさせてくれました。これまで、福田川クリーンクラブの「生物多様性確保プロジェクト」でさんざん、アメリカザリガニを捕獲していますが、食べたのは今回が初めてです。北区の池で獲ってきたそうで、食べられる部分は小さいですが、スウェーデンの国民食というだけあって、甘みを感じる味わいでした。

展示棟の中では、害獣のはく製が展示されていて、紋様や大きさが良く分かります。山の草木を食い尽くす鹿については、一日あたりに食べる量の草がバスケットに入れられて展示されていて、その食欲のすごさを実感させられます。六甲山を始め、神戸市内の山林にはびこらないよう、気を付けて対応しなければなりません。建物の外では、アメリカザリガニをスルメで釣るコーナーもあり、子ども達が挑戦していました。

今回、夏休みに間に合せるために、センターは仮オープンで、今後、クリーンセンター内の空きスペースを使って、展示する動植物の種類の拡充が図られるとのことです。当面、開館は週末の土日とのことです。今後、小学校の環境学習にも取り入れられたりして、市民の外来生物への感心と注意を喚起する施設として、活用してもらいたいものです。

■感じる・知る・考える「外来生物展示センター」

神戸市長田区苅藻町3-12-28 苅藻島クリーンセンター内

公開日:毎週土日(Webサイトから予約)



2022年8月14日日曜日

20220814 大潮満潮の川原橋〜瑞穂公園前の福田川でクリーン活動

 昨日、今日は大潮の日ですが、今日のクリーン活動の時間帯は丁度、満潮でした。川原橋付近は高水敷も海水に浸かっていました。高水敷と海の境目が、水面の反射で良く分からないので、今日は、ビオトープから北側のエリアでクリーン活動を行いました。


満潮で海から吹き上げられてきたと思われる発泡スチロールの大きな容器やビンカンペットボトルがいつもの月に増して多かったです。また、相変らずスーパーなどのポリ袋に入った投棄ゴミもありました。


昨日の「生き物調べ&川遊び」で、露出した川底から引き上げたノコギリも回収しました。安全に川に入って、景観や生き物の様子を観察して楽しめるように、そして生き物が安全に暮らせるように、ポイ捨てを無くす啓発も行っていきたいです。

次回の川原橋〜瑞穂公園前のクリーン活動は、9月11日(日)の8時からです。次回は、地元の企業ボランティアも多数参加を予定されています。皆さんも、地域貢献、生き物の環境保全の活動に、ぜひ、ご参加下さい。


20220813 「生き物調べ&川遊び」2年ぶりに福田川で夢中になる子ども達が復活しました

 昨日、福田川下流の瑞穂公園前の汽水域で、月に一度の大潮干潮の時間帯を活用して、地域の子どもさんと親御さんが、「生き物調べ&川遊び」を楽しみました。お盆休みのまっただ中にもかかわらず、59名の参加者がありました。

新型コロナウイルス禍で地域の行事が相次いで縮小、中止に追い込まれていますが、福田川に市民の皆さんが入ったのは、2020年以来久しぶりです。参加者は、たも網を手に、岩をひっくり返して出てくる魚やエビを狙いました。また、ペットボトルで組み上げた2艘のいかだに乗って、ミニ航海を楽しみました。生き物調べでは、ボラの稚魚、エビ、カニの他、体長70センチほどの大型のスズキも捕まりました。福田川には貴重な大型魚で、大潮干潮で川と海の境の小岩が露出して海に逃げ遅れたものと思われます。狭い会場で、何度もたも網に引っかかり、最後は逃がしてやりましたが、運が悪いというか、気の毒にもなりました。お父さんのアドバイスで、川の壁面のコンクリートブロックのすき間に笹や木の枝を差し込んで、上手にエビを取り出す子どもさんもいました。貴重な体験ができたのではないかと思います。




ペットボトルいかだは、2リットルのペットボトルを4個、8個と順にビニール紐とガムテープで連結し、煩悩の数108個で組み上げたものです。ボランティアメンバーのヘルプで前に進みましたが、中には上手にオールを使って自力で前に進む子どもさんもいました。

今回、福田川クリーンクラブのメンバーの他に、ボーイスカウト神戸第2団やリコラボ神戸の学生や地元星陵高校の先生や学生ボランティアの皆さんのご協力がありました。垂水区役所まちづくり課の課長さんや、神戸市役所本庁の部長さんも飛入りで参加くださり、生き物調査の機材の移動や、子ども達がライフジャケットを着脱したり返却する支援を行って下さいました。この動きを来年もさらに発展させて、多くの人が親しみを持ち、生物を慈しむ福田川に育てていきたいと思います。



2022年8月1日月曜日

20220731 2艘目のペットボトルいかだを組み上げ、川の右岸も人が通れるようにしました

 今度、8月13日(土)の11時から、瑞穂公園前の福田川で「生き物調査&川遊び」を行います。それに備えて、川遊びで使う2艘目の「ペットボトルいかだ」を組み立て、右岸の草刈りを行いました。


ペットボトルいかだの本体は、煩悩の数の108個のペットボトルをまず、2個ずつお尻をガムテープでくっつけます。そのペアを3個、6個、12個とビニールヒモで固く連結して、作り上げます。その上に竹のフレームを格子状に渡して、すのこを載せてビニールヒモで固定して完成です。さらに、先を割った竹に潰したペットボトルを突き刺してオールを作りました。

このように書くと簡単なように思えるかも知れませんが、なかなか手間が掛かる作業です。何年もこのイベントで組み立てを経験しているクラブのメンバーの川本さんの指導で、実際にやってみて分かりました。1艘を組み立てるのに2時間は、掛かりました。

でき上がったいかだは案外丈夫で、道路の上に置いて大人が座っても潰れません。



いかだ作りの前には、右岸の草刈りを行いました。8時過ぎから初めて午前中は、作業を行おうと相談していました。しかし、うだるような暑さに危険を感じて、1時間余りで切り上げました。昨日の左岸のような大面積は刈り取れませんでしたが、「生き物調査&川遊び」の会場周辺や夏休みで親子連れが訪れる川原橋ビオトープや、クリーン活動の通路など、最小限の箇所は何とかなり、人が通れるようになりました。続きは、曇りの日か、夕方に行いたいと思います。