アカミミガメ、ヌートリア、アライグマ、ヒアリ、ブラックバス、そしてアメリカザリガニ・・・元々日本国内にいなかったのに野に放たれて繁殖し、日本固有の動植物を脅かしている生き物がたくさんあります。名前を聞いたことがあっても、実際にどんな姿形、大きさで、どのような暮らしをしているのかピンとこないものが大半ではないでしょうか。そのような外来生物の実物やはく製を見て、触って、生態を学習できる施設「外来生物展示センター」が、今日、長田区苅藻島のクリーンセンター内にオープン。さっそく見に行ってきました。
苅藻島クリーンセンターには昔、センターの廃熱を利用した温水プールがあり、小学生の頃行った記憶があります。それ以来の訪問です。
展示棟の中では、害獣のはく製が展示されていて、紋様や大きさが良く分かります。山の草木を食い尽くす鹿については、一日あたりに食べる量の草がバスケットに入れられて展示されていて、その食欲のすごさを実感させられます。六甲山を始め、神戸市内の山林にはびこらないよう、気を付けて対応しなければなりません。建物の外では、アメリカザリガニをスルメで釣るコーナーもあり、子ども達が挑戦していました。
今回、夏休みに間に合せるために、センターは仮オープンで、今後、クリーンセンター内の空きスペースを使って、展示する動植物の種類の拡充が図られるとのことです。当面、開館は週末の土日とのことです。今後、小学校の環境学習にも取り入れられたりして、市民の外来生物への感心と注意を喚起する施設として、活用してもらいたいものです。
■感じる・知る・考える「外来生物展示センター」
神戸市長田区苅藻町3-12-28 苅藻島クリーンセンター内
公開日:毎週土日(Webサイトから予約)