福田川クリーンクラブは全長約8キロの福田川流域の4か所に別れて日曜日の朝、週替わりでクリーン活動を行っています。今日は、第4週目で、少し肌寒さを感じる天気のもと、福田小学校〜コープこうべ福田店前の今年最初の活動を行いました。また、その後には、「福田川多様性確保プロジェクト」で昨日仕掛けておいたもんどりの引上げと、生物の観察を行いました。
他地区のクリーン活動でも、年始は他の月と比べてゴミが多いのですが、福田小学校〜コープこうべ福田店前でも、思いのほかゴミが多かったです。同じ銘柄のコーヒーのカンカンがまとまって見つかったり、投棄を疑うものもありました。
雑草雑木の刈り取りを行っていないクリーン活動エリア外の薮に、45リットルのゴミ袋に入った家庭ゴミとビンカンペットボルが入った袋を見つけてしまいました。それらも、野バラに膝をチクチク刺されながらも回収しました。1時間足らずの活動で45リットル入りの袋、8個分のゴミと自転車のサドルなどの粗大ゴミが集まりました。拾い甲斐はありますが、困ったことです。
クリーン活動の後、全員でコープこうべ福田店前の階段の下へ移動。昨日仕掛けておいたもんどり4個を順に引き上げました。今回の2日間の調査で最大の発見がありました。
一つのもんどりに、小さなヨシノボリ一匹と、全く見たことが無い魚が1匹入っていました。全長15センチ以上でスラッとしていて側線はありません。河口付近に群れているボラとも似ています。しかし、ボラの目のまわりは黒いのですが、この魚はオレンジ色。調査メンバーが「メナダ」という種類では無いかとネットで調べ、元スマスイの飼育責任者の友人にも写真を送って同定を依頼したところ、確かに「メナダ」と判明しました。
コープこうべ福田店は河口から直線距離にして1.7キロあります。潮の干満の影響で水位が変わることもなく、完全に淡水域ではないかと思います。尾びれが少し欠けていました。ウヨウヨいて悪食のコイにかじられたのかも知れません。そんな危険なところに、わざわざ遡ってきて、生息しているのはなぜでしょうか。謎が解けません。ただ、今日のコープこうべ福田店前の水は、ほぼ透明と言っても良いほどきれいでした。環境保全の意識の高まりで、少しずつ、水質が良くなってきていることを、今回の捕獲からも感じとりました。
なお、「福田川多自然確保プロジェクト」のメンバーは、その後最後の調査場所の瑞穂公園前に移動。6個のもんどりを引上げました。今回の調査で唯一、モクズガニが掛かっていたほか、環境省レッドデータブック記載のカワアナゴも6匹掛かっていました。これは新記録です。ところで、私はモクズガニのハサミに指をはさまれ、非常に痛い思いをしました。指の皮が破れて少し出血もしました。小さな体からは想像も付かないものすごい力に驚きます。
次回の福田小学校〜コープこうべ福田店前のクリーン活動は、2月25日(日)の9時からです。寒さの底を過ぎて春が間近になっていることでしょう。多くの皆さんのご参加を、心からお待ちします。