2022年10月30日日曜日

20221029 一斉清掃(垂水区第2回クリーンキャンペーン)に備えて、福田小学校前〜コープこうべ福田店前の草刈りを行いました

「神戸マラソン2022」が11月20日(日)に開催され、垂水区内もコースになっています。それに合わせて、今年は11月が垂水区のクリーンアップ月間になっていて、6日(日)に区内各所で、朝9時から1時間、一斉清掃が行われます。福田川では、瑞穂公園前、福田小学校前〜コープこうべ福田店前、名谷あじさい公園、つつじが丘親水公園(階段ステージ)が会場に当たっています。それに備えて昨日の朝から昼過ぎに掛けて、クラブのメンバーが、最も雑草雑木がひどい、福田小学校前〜コープこうべ福田店前360メートルの草刈りを行いました。

3名のメンバーの内、私は福田小学校前から北側を、残りの2名は、南側を担当しました。北側では、数珠、ススキの他、茎がしなやかで粘り強いタコノアシがはびこっていて、予想以上に手こずりました。南側でも数珠、ススキが行く手を阻んでいましたが、外来樹木のシナサワグルミも四方八方に枝を伸ばしていて、ノコギリで枝を切って回りました。


草刈機のエンジンを回して活動を始めようとしていたところ、若いお母さんが小さな女の子を抱えて、やって来ました。高水敷に子どもさんの大切な帽子を落としてしまい、紐にフックを着けて吊り上げようとしたが取れないので、助けて欲しい、とのことでした。右岸の高水敷は、2メートル以上高い所にあって、高所恐怖症の私でしたが、頑張って回収できました。   





コロナ前まで行われていたこの区間の一斉清掃では、参加した市民から「清掃活動よりも前に、草刈りやろ」と言われたぐらい、雑草雑木が伸び放題の高水敷でした。ことしは、気持良く、市民を迎えて、安心・安全に活動ができると思います。

来年度は、高水敷を管理する兵庫県神戸土木事務所と協議して、計画的に分担して、草刈り、雑木刈りを行って見通しよくキレイな高水敷を維持して、いつか市民が自由に立ち入り、憩える高水敷実現に向けて一歩を踏み出したいものです


2022年10月23日日曜日

20221023 雑草雑木のジャングルをかいくぐり、クリーン活動(福田小学校前〜コープこうべ福田店前)

 今日は第四日曜日で、福田川の福田小学校前〜コープこうべ福田店前のクリーン活動の日です。夜半に強い雨が降りましたが、夜明けには上がって、今の時期としては異常な蒸し暑い天気の中、9時から10時までの1時間、活動を行いました。


この区間の高水敷には、上流から流れてきた土砂が大量にたい積し、雑草雑木がジャングルのように茂りに茂っています。草刈りが追いついていないところは、足元が見えず、慣れたクリーン活動のメンバーでも危険を感じます。わたしも、人の背丈以上に繁った数珠やススキの雑草の壁を前に、それより前に進むのは断念しました。


1カ月の間に何度か強く大量の雨が降ったせいでしょうか、高水敷には、思いのほか大量のゴミが草木に引っかかり、埋れていました。中には、お約束の犬のフンを包んだ投棄ゴミもあり、辟易させられまた。ただし、今日は、降雨後でしたので、いつもならばゴミを取る際に大量に飛び散る粉塵には悩まされずにすみました。

流域では、アルゼンチンアリが大量発生しています。その拡散を少しでも防ぐために、アルゼンチンアリが好む水辺の通路のコンクリート目地には生えた雑草や土も、今日は丁寧に除去しました。

今度、11月6日(日)9時から、「垂水区海岸等一斉清掃」が垂水区内の要所で行われます。福田小学校前〜コープこうべ福田店前もその活動場所に入っています。川の中を管理する、兵庫県神戸県民センター神戸土木事務所には、一斉清掃の前に雑草雑木の刈り取りを行うよう申し入れています。聞き届けてもらえないことも想定して、今週末、29日(土)に、クラブの有志で、活動場所全体の刈り取りを行う予定です。「一斉清掃を行う前に、川原に入れるようにすることが先決やろ」と事情を知らない市民の方々に言われないよう、頑張りたいと思います。

いつか、鍵も取れて、自由に川原に市民が入って自然観察や憩で利用できる日が来ることを目指して。


2022年10月10日月曜日

20221010 スポーツの日、福田小学校前の草刈りで体重を絞りました

 夜明け前まで何度となく、強い雨音に目が覚めました。朝起きてiPhoneのお知らせを見ると、「激しい雨」の防災予報のメッセージが複数回届いていました。その雨も朝には上がったので、8月以来久しぶりに、福田小学校前に向かい、高水敷の草刈りを行いました。


先月、クリーン活動を行ったメンバーから、立入りが困難なほど雑草雑木が再び伸びている、と報告がありました。なるほど、真夏の8月に頑張ったのが何だったのか、と思われるぐらい数珠や雑草が高水敷を覆っています。雨で増水した川の水が一部、高水敷にも上がってきていましたので、安全な場所を選んでの作業となりました。


雑草雑木は雨降り直後の増水で横倒しになっていて、草刈機の歯が入りにくい所がありました。しかし、夏の頃よりも雑草雑木は強じんさが無くなっていたので、刈り取り作業は思いのほか進みました。9時前から11時過ぎまで2時間半ほどの作業で、福田小学校前の川に立ち入るスロープを起点に100メートルほどのエリアをきれいにしました。これで、月末、23日(日)のクリーン活動で安全に立ち入れる場所が確保できました。

出発前に78.3キロあった体重は、帰ってきてから計り直すと、75.8キロになっていました。肩とお腹に少し緊張感があります。今晩は、いつもましてビールが美味いことでしょう。



20221009 台風14号のゴミの後始末とビオトープの復旧を行いました(川原橋〜瑞穂公園前のクリーン活動)

 10月9日(日)は、第二日曜日で、福田川川原橋〜瑞穂公園前のクリーン活動の日です。朝8時から、まずは台風14号が高水敷に残したゴミの後始末を行いました。川原橋の集合場所には、垂水区役所の森口副区長が声援に立ち寄って下さいました。ありがとうございます。

ゴミの量は、いつもの家庭ゴミ用の45リットル入り袋を100袋使っても集めきれないぐらい膨大です。漂着した産廃もあります。そこで、川の東側の左岸は、兵庫県神戸建設事務所に依頼して、19日(水)までに手配の業者によって回収頂くことになりました。住民からも、苦情が上がっていたそうです。神戸土木事務所さんからは、業者を手配したので、区間のゴミは拾ってくれるな、と言われました。仕事ぶりをしっかり、確認させていただきます。


私たちは、業者が入らない右岸、そしてビオトープとそこから南の河口部分を中心に作業を行いました。こちらの方も、葦の根本や密生した葦の切れ目の所に、マイクロプラスチックを含む、陸地と海の両方から押し寄せたゴミがたくさんあります。真夏と比べると気温が随分下がりましたが、それでも潮とゴミの臭いが入り交じって、気持ちの良いものではありません。


1時間ほどの作業で、可燃ゴミと資源ゴミ、15袋分のゴミと発泡スチロールの漁具の残がいや建築廃材などの産廃が集まりました。

その後、残った男性メンバーは、台風14号と高潮で、20メートルほど上流に流されたビオロールを運んで、元の場所に戻し、ナイロンロープで固定しました。ビオロールを覆っていた麻か何かでできたネットは一部壊れてしまい、中のクマの毛のようなヤシの繊維が露出していました。台風襲来まで、ビオロールにはコンクリートの境界石を上手い具合に覆い隠す植物が定着していました。なんとか復活して、持ちこたえて欲しいです。



次回の川原橋〜瑞穂公園前のクリーン活動は、11月13日(日)の8時からです。たくさんの皆さんのご参加をお待ちしています。

2022年10月8日土曜日

20220108 公園の一角だけで1千万匹!垂水区の福田川水系でもアルゼンチンアリの脅威が身近に迫っています

 先週、垂水区の福田川中流にあるあじさい公園のビオトープの水路を補修しました。その際に、公園の臨時駐車場脇でアルゼンチンアリを発見しました。在来のアリと比べて倍ぐらいの高速で動き、長い列を成していました。

(撮影:兵庫県立人と自然の博物館 三橋先生)

(撮影:小林功敬さん)

本日、さらに生息状況を確認し、対策を考えるために、兵庫県立人と自然の博物館学芸員の三橋先生、兵庫県立大学自然科学研究所の特任教授で、アルゼンチンアリの生態と駆除の権威の橋本先生や県の関係者があじさい公園に来られ、案内しました。


その結果、私たちが発見した場所に留まらず、あじさい公園のビオトープを始め、公園一円、さらには公園の周囲にまで広く、アルゼンチンアリが生息し、その巣は互いにつながって大きなコロニーを形成していることを確認しました。公園の一角には長さ20メートルほどの市民花壇があります。四方をレンガで固められた盛土の上に、地元の方が大切に花を咲かせています。そのレンガの目地や水抜きのパイプにもアルゼンチンアリが群がり、列を成していました。バーナーで行列の一部を炙ると、1分も経たないうちに、近くの水抜き穴から卵や幼虫を抱えたアルゼンチンアリの大群が湧き出てきました。橋本先生によると、その花壇だけでも1千万匹ぐらいが生息している、とのことです。

付近の川べりの住宅街を歩くと、あちらこちらに行列。新しめの集合住宅の中には、側溝から地面、建物の壁面を伝って、アルミサッシの中へと列を成している建物もありました。すでに屋内で被害を及ぼしていると考えられます。老人ホームでは施設長にお話を伺うことができました。以前からアリが建物に侵入するのに悩まされていて、キッチンや居住者の居室にまで入ってきているそうです。スズムシの鳴き声がうるさいので一晩建物の外に出しておいたところ、翌日、アリが押し寄せてきて全滅した、というお話もありました。

アルゼンチンアリの学名は「水辺のアリ」とのことです。兵庫県下で駆除作戦が繰り広げられている大阪空港、伊丹市でも、主な生息域は川沿いなのだそうです。あじさい公園は、まさに水辺で、草が生い茂ってエサが豊富で、おまけに護岸の石垣が巡っており、アルゼンチンアリの原産国に似た環境で、彼らにとってはパラダイスとのことです。もともと、関西では神戸港や大阪空港の貨物に便乗して上陸してきたと考えられ、その後あじさい公園には、上を走る本四道路、第二神明高速道路を走るトラックのコンテナから落っこちてきて定住したのかもしれません。

アルゼンチンアリは、史上最強の侵略的外来アリと言われています。女王アリは一日に100個ほどの卵を産み、さらに働きアリを120匹産むごとに、新たな女王アリを1匹産むそうで、1カ月すると4万匹の大集団になります。在来のアリは単巣性と言って同じ種類のアリでも巣が違うと敵対しますが、アルゼンチンアリは多巣性で複数の巣(サイト)をアリが自由に行き来し、巨大な巣の固まりであるコロニーを形成します。すでにヨーロッパでは、イタリアからポルトガルまでが一つの巣でつながってしまっています。

日本では、広島県で初めて発見され、長年の努力の末に撃退されたそうですが、東京から西の本州で広く生息するようになり、神戸市では中央区や垂水区で蔓延しています。

ヒアリのように毒を持っていないので軽んじられていますが、次のような脅威をもたらします。

1.不快害虫としての被害

 食べ物にたかったり、住居に侵入、徘徊することで住民に精神的ダメージを与える

2.農業害虫としての被害

 果物、柑橘類などを直接的に、また、アブラムシやカイガラムシと共生して実を食い荒らし、病気をもたらす

3.住宅・施設などの社会インフラに被害をもたらし、資産価値を減じる

 住宅のインターフォンや、エアコンの室外機の断線をもたらしたり、病原菌を媒介してキッチン、厨房の食品を不衛生にすることが考えられる

4.在来生態系を破壊し、多様性を減少させる

 あじさい公園内でも、他の種類のアリが見られなかっただけではなく、草木が茂る秋の季節なのに、バッタなどの昆虫もほとんど見あたりませんでした。

あじさい公園で放置を続けると、水辺添いに福田川水系に拡がり、私たちの生活の重大な脅威となります。

アルゼンチンアリは冬眠しないとのことですが、これからの冬の時期は、活動が鈍ります。まずは、あじさい公園付近の住民に被害発生状況のアンケートを採り、生息範囲の把握と、脅威の啓発を行いたいです。活動が活発になる春先からは、福田川流域での生息状況を一斉観測して状況把握を行います。その一方で、本日、視察に来られた関係者や神戸市・兵庫県などの行政を巻き込み、防除対策を立案し、予算を確保し、実行に移すように動きたいと思います。

専用の駆除の薬が市販されています。1か月効果が持続し、通り道に5メートル置きに設置することが推奨されている薬剤が、10粒約900円と、なかなかの値段です。住民個別の対応や、一部地域だけの対応では、とうてい駆除にまで至れません。地域住民が行政や、専門家などとスクラムを組んで、面でアルゼンチンアリに対峙することが求められます。


来年度に向けて、福田川クリーンクラブの大きな活動テーマが一つ増えます。

2022年10月2日日曜日

20221001 あじさい公園のビオトープへの水の流入を復活させました。一方、アルゼンチンアリのサイトも発見しました

 福田川中流域にある「名谷あじさい公園」は大きなグラウンドやテニスコート、子ども達の遊具コーナーの他、地形を生かした人工の水路やビオトープがあり、来場者の目を楽しませてくれています。ところが、そのビオトープへ流入する水が数か月前から止まってしまいました。ビオトープは干上がり、睡蓮の葉っぱで覆い尽くされていました。


それを10月1日に、復旧させました。クラブの有志が、公園上手のマンホールから土管にもぐり、升の蓋を開け、順に水の流れを探索しました。2014年以来、二度目の作業なので、土管の経路も記憶に残っており、手慣れたものです。その結果、複数の箇所でカンカンや雑草雑木が管に詰まっているのを見つけ、除去しました。水路やビオトープの滝からも再び水が流れるようになり、充実感を味わいました。





公園はご高齢のボランティアに市からメンテナンスが任されていますが、高齢化と人数減少で手が回りきらない状況に陥っています。地域の貴重な憩と体育の場であり、維持運営のために適切な体制再構築が望まれます。クラブからも、何らかの提案を行いたいと考えています。

それから、公園の石垣沿いには、おぞましいアルゼンチンアリが生息し、サイトを形成していることを確認しました。蔓延して、人への被害をもたらさないように、駆除を専門機関や役所に働きかけます。


アルゼンチンアリの様子は、下記YouTubeのリンクからご覧になれます。ぜひ、その特徴や動きをご理解下さい。



2022年10月1日土曜日

20221001 台風の後始末にめげました「多すぎる海からの吹き上げゴミ」

 9月19日から20日にかけて台風14号が近畿に最も接近しました。そのタイミングは、大潮満潮でした。その日の晩、海を見に行った方からは、見たことが無い潮位だったと聞きました。その数日後に、福田川下流の高水敷を見て驚きました。風の向きからか、川の東側に当たる左岸に、海から吹き上げられたゴミが積もりに積もっていました。



今朝、クリーンクラブのメンバー有志が臨時にクリーン活動を約1時間半行い、30袋近いゴミを回収しました。しかし、それは序の口です。まだまだ、その何倍ものゴミが、高水敷にあります。

いつもの作業と比べてやたらとペットボトルの数が多く、大型の発泡スチロールのブイも。葦などの枝に混じって細かく砕かれた発泡スチロールやプラスチックのいわゆるマイクロプラスチックのゴミもあります。コツコツと清掃活動を行ってきてそれなりにきれいになり、モクズガニなどの生き物にも優しい環境が出来上がったと喜んでしましたが、あっさりと奈落の底へ突き落とされてしまいました。だいぶんめげました。


来週の定例のクリーン活動では、通常の45リットル入りゴミ袋では追っ付かないため、業務用のゴミ袋を用意し、レーキでゴミをかき集め、回収することにします。それでも十全ではないので、川を所轄する兵庫県の神戸土木事務所や、神戸市建設局さんに臨時の業者作業をお願いすることになるかと思います。ちょっとした災害復旧です。