昨日は、朝9時30分からの午前中、神戸市環境局自然環境課、建設局垂水建設事務所と合同で、福田川中流域のあじさい公園およびその周辺でアルゼンチンアリの一斉防除活動を行いました。さらに、午後からは、本日と明日実施する「福田川生物多様性確保プロジェクト調査」で水生生物を捕獲する仕掛けを、25個設置して回りました。
この地域のアルゼンチンアリの駆除は、6月の一斉防除活動の後も散発的に行われてきていました。今日は、環境局担当部長以下の職員、垂水建設事務所の所長以下の職員、そして指導に当たる兵庫県立大学の三橋先生と私を合わせて11名が参加。4班に分かれて、公園内外のエリアをカバーしたほか、これまでの作業エリア外にも進出しました。私のチームが担当した公園の南東側では、桜をはじめとする樹木、草地に不用意に置かれている半日陰のベニヤ板の下、公園の石垣や川のプロムナードなど、あちらこちらに大量のアルゼンチンアリを見つけました。薬剤を散布するのと同時に生息状況をスマートフォン上にアプリでプロットしていきました。およそ半数の箇所では、数千匹のアルゼンチンアリが蝟集するいわゆるコロニーが形成されていて、驚きました。
また、公園から800メートルほど北側のつつじが丘の福田川のプロムナードにも移動し、隊列を成していたアルゼンチンアリに対して、薬剤を散布しました。周囲の竹藪にコロニーがあると考えられます。散布メンバーは、久しぶりにえげつないアリの隊列を見たと驚いていました。
あじさい公園の隣ではディスカウントの食品スーパーが来年のオープンに向けて建設中です。また、つつじが丘の竹藪の近くには、最近、大きなドラッグストアが営業を開始しています。今後も、薬剤散布の効果と生息状況の確認、防除活動を粘り強く継続していきたいと思います。
午後からは、福田川源流落合池を起点に、支流の小川まで4か所に、魚用とカメ用に併せて25個のもんどりを、クラブのメンバーと共に仕掛けて回りました。落合池では、いよいよガマの生息範囲が拡がり水面が減少しています。一昨年までは歩いて行けた中央部分には、今回もガマや朽木に阻まれて進出できませんでした。今日は9時から、そして明日も午前中、仕掛けたもんどりの引上げと水質、植生の調査を行います。福田川に息づく貴重な生きものたちと出会えるのが楽しみです。
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