2021年12月15日水曜日

20211215 11月27日(土)・28日(日)実施「福田川生物多様性確保プロジェクトの調査」報告資料の公開

  先月、11月27日(土)・28日(日)に実施しました「福田川生物多様性確保プ ロジェクトの調査」の報告資料を公開します。


 今回も、福田川源流の落合池を起点に、河口付近の川原橋ビオトープまでの9 か所を二日間掛けて水生生物、水質、植生について調査しました。2年ぶりに、 二日目の調査箇所にも前日仕掛 けを行い、生き物の調査捕獲を行いました。 
 支流小川では、これまでの調査で最大級のカワムツを捕獲しました。支流小川 の土池では、陸地の奥深くの場所にもかかわらず、海と川を行き来するテナガエ ビを捕獲。汽水域の瑞穂公園前では、レッドブック記載のカワアナゴを捕獲しま した。 
 残念なことに神戸市内でも一二を争う非常に水質が悪い福田川ですが、生き物 がたくましく生きている様子や水質、植生を資料でご確認頂けます。 

 この調査は、年4回季節毎に実施しています。次回は、来年2月の予定です。福 田川流域の生き物の様子や、水質、植生を総合的に知る絶好の機会です。次回調 査には、多数の皆様のご参加をお待ちしています。


















2021年12月12日日曜日

20211212 川原橋〜瑞穂公園前のクリーン活動:犬のフンの投棄は勘弁願いたいです

 穏やかな冬晴れの朝、福田川川原橋〜瑞穂公園前のクリーン活動を行いました。今月は、年末の仕事などでお休みのメンバーがあり、にぎやかだった先月とうって変わって、少ない人数での活動となりました。それでも、近くにお住まいの企業メンバーが先月に引き続いてご参加下さり、ありがたかったです。

高水敷は、生き物も冬眠に入り、川の中の魚も少なくなり、ひっそりとした佇まいでした。活動の準備を始めていたところ、対岸近くの水面からボチャンと言う大きな音がしました。見ると、老人がまさにゴミを投棄したところでした。良い年の人が普通では考えられないこと。病んでいるのかもしれません。地域の課題を見せつけられたような気がします。


雑草雑木が刈り払われてゴミの引っかかりが少なかったためか、量は多くなかったです。その中で目立ったのが、空き缶ペットボトルです。同じ銘柄が散らばっているところもあり、家庭からの投棄を疑います。次に多かったのがたばこの吸い殻でした。また、犬のフンをくるんだポリ袋も。夏の時期ほどには臭いませんでしたが、勘弁して欲しいです。


Facebookのメッセージなどで、最近、福田川がきれいになった、との声を頂いています。上流から下流の4か所のクラブのメンバーのふだんの活動の成果でもあると思います。さらに活動の輪を広げて、誰でも川に立ち入って楽しく遊び、学べる川にしていきたいと思います。

今年の川原橋地区の活動は、本日で終わり、新年は1月9日(日)の朝8時からです。たくさんの皆さんのご参加をお待ちしています。

2021年11月14日日曜日

20211114 地元企業2社のボランティアも参加で、総勢26名で大量のゴミを回収(川原橋〜瑞穂公園前のクリーン活動)

 今日は第二日曜日で、福田川川原橋〜瑞穂公園前のクリーン活動の日です。嬉しいことに、地元企業のシスメックスTMC株式会社様、株式会社近藤建鐡様の社員、神戸市会議員の佐藤さんも参加され、総勢26名が、例月以上に大量のゴミを回収しました。近くで希少植物のショップを営んでおられる店長さんも、護岸の上まで声援にいらしてくださいました。

いつもの月は、川の左岸(東側)と右岸(西側)の二手に分かれて活動を行っています。今日は、多くの方に参加頂いたことと、事前の草刈りを行って入れるエリアが川上方向に伸び全長900メートル以上になったことから、右岸を二手に分けて、左岸と併せて3チームで活動を行いました。私は、左岸のチームを案内しました。

晩秋の川は、高水敷では大半のカニが巣穴に潜り、ヘビの姿も見えず、川の中のボラやクサフグの数やそれを狙ってくる水鳥の数が夏の最盛期よりは少なくなっていました。雑草・雑木刈り取り後でゴミが引っ掛るところが減り海に流されたため、面積あたりのゴミの量も減っていました。しかし、大人数が河口から中流域まで広いエリアに足を伸ばしたため、1時間あまりの活動で先月までの倍の量のゴミが集まりました。これは喜ばしくも、地元住民として恥ずかしくも感じます。

たばこの吸い殻やビニール袋、お菓子の袋、マスクなどの小物の他、45リットル袋で3袋分のビンカンペットボトル、そして埋れていたプラスチックや鉄の荒ゴミも出てきました。珍しいゴミとしては、数十個のパチンコ玉と6枚ほどの景品交換メダルの投棄も。








企業ボランティアの方の大半は垂水近辺にお住まい、とのことですが、遠くは大阪からいらした方もおられました。皆さん、来月以降も参加をご検討頂けるとのこと、貴重な援軍、ありがたいことです。大人数でゴミを拾っていると、流域住民の人目に触れる機会も増えます。それが、ゴミのポイ捨てを止めよう、との意識の拡がりに繋がると思います。

来月の川原橋〜瑞穂公園前のクリーン活動は、12月12日(日)、朝8時からです。さらに多くの皆さまのご参加をお待ちしています。

2021年10月24日日曜日

20211024 神戸市長も来られ、草刈りで露わになった高水敷で大量のゴミ取り(福田小学校前〜コープこうべ福田店前のクリーン活動)

 今日は第四日曜日で、福田川・福田小学校前〜コープこうべ福田店前のクリーン活動の日です。カラッとした天気のもと、前日までの雑草・雑木の刈り取りで足元の様子が露わになった高水敷で、1時間、汗を流しました。投棄ゴミやポリ袋、缶・ペットボトルなど10袋近いゴミが集まりました。

冒頭には、市長選挙で遊説中の久元喜造神戸市長が立ち寄って下さりました。日頃、市長には福田川の様子を非常に気を掛けていただいていますが、クリーン活動の様子をご覧になったのは、今日が初めてです。ふだんの福田川の高水敷には鍵が掛かっていて市民が立ち入れません。環境を良くして、いつの日か、市民が自由に散歩できる環境に持って行きたい、と希望を申し上げました。市長からは、川の中を管轄する県知事に、その旨伝えておく、とお話頂きました。

今日の活動にも、クラブのメンバーやコープこうべ福田店の店長さんに加えて、地元の乙木ふれあいのまちづくり協議会の委員長さんや委員さんも参加されて、いつもの月に増して賑やかな活動になりました。

先月のクリーン活動では、行く手を雑草・雑木に阻まれました。福田小学校前のスロープからの南側の区間では、50メートルほど行ったところで折り返さざるを得ませんでした。今日は、左岸の高水敷の南端を越えて右岸の高水敷に渡り、昭栄堂製菓付近まで手を広げることができました。



雑草の下に隠れていた家庭からの投棄ゴミや木に引っ掛ったゴミは、木工ボンドが腐ったような強烈な臭いを放ち、閉口しました。粉塵除けを兼ねて付けていたマスクも取り外すと、たまらない臭いです。高水敷を市民が散歩できるようになると、雑草も踏みしめられて成長が弱まります。道路からのポイ捨ても、市民の目を気にして減るのでは無いかと思います。そのような日が来ることを願いながら、地道に活動を続けていきます。


福田小学校の校庭からは、少年野球の元気な声や校庭の隅の雑草を刈るエンジン草刈機の音が聞こえていました。高水敷におそらくファールしたボールが落ちていたので、返しに行くついでに、クリーン活動を案内するチラシを保護者にお配りしてきました。礼儀正しく挨拶ができて体力があり余る少年野球のメンバーの中からも、練習の前に何名か、活動に参加してもらいたいと願っています。

次回の福田小学校前〜コープこうべ福田店前のクリーン活動は、11月28日(日)の9時からです。たくさんの皆様のご参加を心待ちにしています。

2021年10月10日日曜日

20211010 作業の後は秋恒例の服に付いた種取り・川原橋地区のクリーン活動

 今日は10月の第二日曜日ですが、強烈な日差しと9月の初めを思わせる暑さが続いています。6人のメンバーが今月も元気に、下流川原橋地区のクリーン活動を行いました。足元では、カニが今の時期にしては活発に動き回っていました。

高水敷の雑草は、8月に刈ったところです。それが大人の背丈ほどにも伸びているところがあり、行く手を阻みます。足元も良く見えないところがあるので、用心しながら薮をかき分け、前に進みました。




今日目立ったのは、弁当やおやつの容器です。まだ食べ物が中に付いているものもあり、食べ終わったあと川に投棄されたのではないかと推測されます。川を下り、海の水に揉まれて細かく砕かれると、重大な海洋汚染や生物の営みを脅かす存在になります。そうなってはいけないと念じながら、薮の根本から拾い集めました。タブレットや電池も捨てられていました。これらも生き物にとっては有害なので、きちんと粗大ゴミに捨ててもらいたいです。

川原橋のビオトープには、ヤシの繊維でできたビオロールを据え付け、植生を促す実験を行っています。なかなか期待していた雑草の発芽が無かったのですが、今日見ると、まぶしていた土から緑の葉っぱが出ているのが見えました。今後、狙い通りに雑草が繁茂してビオトープを仕切る境界石を覆い隠すことに期待です。

作業が終わると、全員がしばし、この時期恒例の服に付いた種取りタイムです。河口の駅前の方からは、垂水の秋の風物詩のふとん太鼓の威勢が良い鐘太鼓の音が聞こえ、新型コロナで控えられていたはずのふとん太鼓の辻回しの姿も見えました。

それにしても、汗だくになりながら種取りするのは、いつもの年には無いことです。私の肋骨や膝の傷もだいぶん癒えてきましたので、今週末は、メンバーと共に、久しぶりにエンジン草刈機をぶん回すことにしました。

【番外編】

クリーン活動の後、福田川支流の小川に行き、耕作放棄地と竹林が繁茂して残念な状況になっている環境再生の打ち合せに参加しました。その後、福田川多自然確保プロジェクト調査で立ち入っている水辺に入りました。そして、足に自信が無い私に代わって同行のクラブのメンバーに、カワムツを4匹、捕まえてもらいました。きれいな水の中には、大きなモクズガニも見えました。


自宅の水槽でカワムツなどを飼育しているのですが、先日、最もなついていたオスが天寿を全うしました。後には同じ時期にわが家にやってきたオス二匹となっていましたが、おかげさまで賑やかさを取り戻しました。今度の仲間には、メスが混じっていて、わが家で初めて繁殖が行われることを願いたいです。

2021年10月5日火曜日

20210828 「福田川多自然確保プロジェクト調査」夏の調査結果を公開します

 大変遅くなりましたが、8月28日(土)に行いました「福田川多自然確保プロジェクト調査」がまとまりましたので、公開します。


前日の魚介類捕獲のための仕掛けの最中に、福田川源流のため池の用水路に半身が転落し、肋骨二本を骨折し膝を打撲。28日(土)の本調査は、朝の挨拶だけで、残念ながら同行できず、メンバーの一人が写真記録を行って下さいました。

今回のハイライトは、落合池でここ数回ほとんど掛かっていなかったモツゴが大量に捕獲できたことと、滝ヶ谷奥池で昨年末の水抜きなどでいったん減ったアメリカザリガニがしぶとく復活を遂げていたこと、そして土池でイシガメを捕獲できたことです。調査に使ったもんどりを、これまでの調査で最も好成績のモデルに統一したことと、エサに高級なブリアラを使用したことが奏功したのかもしれません。

水質面では、落合池南東側で硝酸性、亜硝酸性窒素濃度が非常に高かったのが気になるところです。一方、常に高丸地区からの清水が流れこむ、汽水域の川原橋ビオトープでは、素晴らしいCODの値が今回も記録されたのが嬉しいニュースです。

詳しくは、どうぞ資料をご覧下さい。

福田川クリーンクラブでは、福田川水系の様子を季節毎に記録し、将来の環境改善に備えています。「普通の川とちがって上流に行けば行くほど水質が悪い川」ですが、たくましく生き物が往来し、暮らしています。この記録をご覧の方々でも、その姿を一度見てみたい、と言う方がおられましたら、ぜひ、ご連絡ください。次回秋の調査は、11月末、27日(土)・28日(日)の調査を予定しています。都会の身近な自然のアドベンチャーにお誘いします。