雲一つ無い素晴らしい天気のもと、福田川水系の水質一斉調査を朝から午後まで掛けて行いました。スタートは、福田川源流の落合池に東北側から流入する白川台方面の水路です。今年は梅雨入りが早く、水路には水が流れていました。
その後、落合池の中の3か所、総合運動公園内の滝が谷奥池・口池、名谷団地南端の菅の台にある土池、福田川の支流の小川と本流が合流するところにあるつつじが丘親水広場、さらに下流のコープこうべ福田店前、瑞穂公園前、そして清水が注ぎ込む川原橋ビオトープです。全部で18か所をクラブのメンバーと、今回長田区から来られた青年と三人で回りました。
計測したのは、水質汚濁の指標となるCOD(化学的酸素要求量)と金属総量5種(銅、亜鉛、マンガン、ニッケル、カドミウム)です。
福田川源流の落合池の水は黄色く濁り、水質も劣悪ですが、入ってくる水もすでに黄色がかっています。今回、流入する水路の複数箇所でいずれも汚れがひどい、との結果が出ました。今後、計測結果の集計、分析でその範囲が判明するでしょう。また、落合池から下流の特定箇所で水質が大きく変わるところはありませんでした。どこも水がよどんでいるため、押し並べて神戸の市街地の他の河川と比べて水質が悪いです。
中流域のコープこうべ福田店前や下流の汽水域の瑞穂公園前では、真夏を思わせる気温で水温が上がっているためか、あぶくが目立ちました。それでも、その下に小魚が群れを成して泳いでいました。魚たちからは、たくましさと見かけほど汚れていないのではないか、との希望を抱かせてくれました。
河口近くの川原橋ビオトープには、私が住む高丸方面から絶え間なく湧き水が流れ込んでいます。採水用のペットボトルでメンバーが水を汲むと透明で、いつもの検査ながらホッとした気持ちになりました。この湧き水で、福田川の下流は救われています。
長田区から来られた青年は、来年アメリカに渡り水質管理の知識を身につけ、将来は海外を股に掛けて水処理の仕事に携わりたいとの希望を持っています。今日は、クラブの下水処理施設設計コンサルの専門家から色々、検査手法や仕事に携わるまでのステップなどを聞くことができて、意味ある活動参加になったのではないかと思います。
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