2024年3月3日日曜日

20240303 生き物だけでは無く、そこに暮らす人々のためにも、福田川源流の池の環境再生が必要です

 今月末、3月24日(日)の午後、須磨パティオホールで「須磨FRSネット自然環境サミット2024」が開催されます。今年のサミットは、福田川の源流の落合池の再生がメインテーマ。その中で、私も「落合池の水生生物・水質と環境再生に向けて」と題して、お話させていただく予定です。

今日は朝から、ミニ講演に備えて、落合池をぐるっと一周してきました。2015年度に「福田川生物多様性確保プロジェクト」の調査を開始した際に落合池の全景を撮りました。同じ撮影場所に何年かぶりに足を踏み入れて、もはやガマの湿原と化した落合池の環境悪化=陸地化の進行を確かめて、気が重くなりました。

ミニ講演の内容は、言わば、落合池の中からの視点の話題提供であり環境改善に向けた提案なのですが、外周路を歩いて、はたと気づきました。人が立ち入る池の周りも、人の手による整備が必要です。せっかくの散歩道ですが、雑木林にさえぎられて、ほとんど全く池の中が見えません。最も小高いところにはベンチが備わっていますが、ここも然り。松食い虫が入って枯れた松の木も、放ったらかしです。





地下鉄名谷駅から住宅団地に至る陸橋は、足元を照らすLEDランプが取り付けられ、駅のモールとも直結になりました。ところが、陸橋の上からも、無剪定の立木が邪魔をして、池の中が見えるところがごく限られています。



陸地化がどんどん進行している池の中や、そこで未だに暮らす数少なくなった野鳥の姿を見てこそ、この環境を何とかせねば、との感情が湧いてくるのに違いありません。そのための環境整備は、いまや公園を管理するが手が回りきらない役所だけでは無く、住民にも委ねられていると思います。

サミットの第三部では、意見交換が予定されています。その中では、このこともお話したいと思います。

落合池を訪ねたあと、もう一つの福田川源流の総合運動公園内の滝が谷奥池と口池の様子も見てきました。年末年始に徹底的に雑草雑木刈りを行い、池の周辺に刈った雑草雑木を積み上げていましたが、今日見ると、きれいに撤去・回収されていました。さらに木々の整理を行ってもう少し明るさを増すと、散策路としての魅力が増すことでしょう。用水路では、水漏れの補修工事も行われていました。今後も財産区の皆さんとも手を携えて、未来の市民に開かれた散策路を目指して、環境改善を推進します。








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