2023年1月8日日曜日

20230108 流域3か所でクリーン活動が始動。長田区の獅子ヶ池の年始の活動や旧落合処分場の空地も見学してきました

日曜日が元日でした。それで第二日曜日の今日、いつもは第一日曜日にクリーン活動を行っているつつじが丘、あじさい公園も、川原橋〜瑞穂公園前と合わせて、一斉にクリーン活動始めとなりました。いずれの場所も朝8時作業開始。年始の挨拶ののち、メンバーの皆さんは寒気の中元気に川の中に入っていきました。

【つつじが丘】

【あじさい公園】

【川原橋〜瑞穂公園前】



川原橋〜瑞穂公園前では、ポイ捨てと思われるビンカン・ペットボトルや、側溝から流れ着いたと思われるたばこの吸い殻、海から吹き上げられたマイクロプラスチックが目立ちました。体調を崩した方もおられたのか、今日はいつもの月と比べても参加者が少なく、逆に草刈りで露わになった高水敷に現れた多いゴミにてんてこ舞いでした。車のホイールキャップや電源ボックスの鉄の扉も投棄されていて、びっくりしました。


クリーン活動の後は、長田区丸山にある獅子ヶ池を訪ね、年始のクリーン活動や里山の整備活動を見学し、お話を伺いました。今朝は、小学生から大人まで30名近くのボランティアがゴミ拾いや草刈りなどの活動を行っていました。




阪神淡路大震災の頃は、がれきやバイク、果ては車まで捨てられるとんでもない池だったそうです。「獅子ヶ池を美しくする会」の皆さんや、地元の小中学校、CSR活動を行う企業、そして行政がタッグを組んで見事に環境再生しました。今では、熱心な活動のお陰できれいな水辺や周回路も維持されています。無粋なフェンスは急な護岸など限られたところにのみ設置されていて、しかも視線をさえぎらない大人の腰の高さに抑えられています。もちろん、監獄のような有刺鉄線が張られたところは一カ所もありません。池の回りは、地域の市民や子どもの憩いの地になっています。


池のほとりでは、地元企業が購入したシマトリネコの苗木が、地元の小学校生や愛する会のメンバーによって育苗され、育った苗木は同じ長田区内の市街地の公園に移植されているそうです。池を活用した複合的な活動が、子どもから大人まで様々な市民を池に引きつけているのです。環境保全団体だけではなく「市民」が主体となった環境再生、保全の進め方や景観は、福田川源流再生のモデルです。




獅子ヶ池は、福田川源流の落合池や総合運動公園内の滝ヶ谷奥池・口池と同じように、四方を丘や木々に囲まれて、しかも目立った流入水路がありません。それなのに、ドブにちかい状態の福田川源流と違って、透明で穏やかな水をたたえています。その謎が今日、解けました。六甲山系からの湧水が池にあることと、森の向こうの市街地からの雨水が流れこんでいないのです。

池をあとにして、最後に落合池から近いところにある須磨区の旧落合処分場の空地を見てきました。南向きの日当り良好な傾斜地には昭和40年代から一戸建て住宅や団地、マンションが続々と建てられ、落ち着いた町並となっています。しかし、その処分場跡のまとまった土地だけは、宅地の区画造成までなされましたが、ほとんど全く建物が建てられずにフェンスに囲まれたり、周辺部分が駐車場として使われているだけの状態です。所々ガスを抜くためと思われるエントツも地面に刺さっています。何とも嘆かわしいです。ここから染み出る水が、福田川の源流の水質を悪くしているのかも知れません。



半日、河川に関してあちこち巡り、年始からとても勉強になりました。




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