2022年1月30日日曜日

20220130 滝ヶ谷奥池の水抜きは、ほぼ完了。口池の初めての水抜きも始まっています

福田川生物多様性確保プロジェクトの調査地点で、福田川の水源の一つである、総合運動公園内滝ヶ谷奥池・口池を、刈り込みばさみを持って、気になる雑草雑木をチョキチョキしながら、見てきました。

奥池の方は、非常用水抜き弁のフラッパーゲートまで水位が下がり、水抜きがほぼ完了。去年、神戸市のブルーカーボン・グリーンカーボンのプロジェクトで、学生ボランティアさんが沢山やってきて一緒に護岸修復をした跡が、水の中にしっかりと残っていました。池の底土と違って、足を踏み入れてもズボッとはまらず大丈夫。昨年の作業の折に混ぜ込んだ竹パウダーが威力を発揮しているのかもしれません。フェンスや池の周りの草刈りもほぼほぼ行き届き、来月に予定されている、今年の修復作業や実証実験再開を待つばかりとなっています。


奥池の水が流れこむ口池の方でも、おそらく池を修築して初めての水抜きが始まっていて、いつも水位から50センチほど、水位が下がっていました。市営地下鉄の車両基地の下にある滝ヶ谷川の暗渠からは、着実に池の水が噴き出していました。



それに伴って、口池や水路では、福田川のジメジメした高水敷と同じ、何とも不快な土が腐った臭いが立ちこめていました。今日は水には触れなかったのに、臭いは服や身体にまとわりついてなかなか取れませんでした。クリーン活動ではいやな思いをするのですが、今回は、少し良い気分です。と言うのも、水の入れ替わりや流れが無く、水質悪化が著しい口池に、ようやく手が入ろうとしている証だからです。また、定常的に福田川へ流れこむ水が多少なりとも増すことが、福田川の水質改善にもつながります。

 冬はため池のかい掘りの季節です。兵庫県内でも、海の貧栄養化を食い止めるための手立てとして、漁協とボランティアが協力して、いくつかのため池でかい掘りが行われています。かい掘りは、池の泥出しや土手の補修といった維持管理にも役立ちますし、昨今問題となっている外来の水生生物、植物を捕獲整理する良い機会にもなります。

滝ヶ谷奥池・口池のように市内の市街地に注ぎ込む川では、泥の臭いや環境に関する法令の問題などがあり、水とともに泥を池から流し出す「かい掘り」までは、すぐに行き着けないのが残念です。それでも、水抜きはアメリカザリガニやウシガエルのオタマジャクシなど、外来生物の捕獲、駆除には役立ちます。今後も、池や河川の環境保全と、快適・安全な市街地の川のバランスを考えて行きたいです。

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