福田川の源流の一つが、神戸総合運動公園内にある双子のため池、滝ヶ谷奥池・口池です。今、この池を含む「滝ヶ谷奥池・口池フィールド」の再生、利活用のプロジェクトを立ち上げようとしています。今日の午前中、神戸市環境局のご紹介・案内で自然環境再生のコンサルを手掛る環境科学大阪(株)の佐藤社長と下野取締役に現地に来ていただきました。そして、フィールド内の休耕田周りを中心に、様々なアドバイスを頂きました。
正式なリポートは後日、頂けるとのことですが、会話の中で明らかになったことを速報します。
【休耕田の環境について】
・炎天下でもジクジクしており保水力は確かにある(水の供給源が水漏れしている
用水路なのか、奥池のえん堤なのかは気になるところ)
・隣接する林との間を行き来する昆虫や両生類の生息場所として有効
・大型の鳥が生息できるためには食物連鎖のピラミッドを支える底辺の生きものが
生息できることが重要
・水を張った後は、基本的に生物がやってくるのを待つスタンスが良い
・隣接して同じ水系のため池(落合池)などから、ドジョウなどの在来の生物を
移入することは問題ない
・新幹線高架側のエノキなど生き物に大切な樹木は残し、畦の跡も利用して水留めすると良い
・(毎日池に通うわけにも行かず、水位を維持する方法として)奥池からの水が
随時供給されるように工夫するのが望ましい
【植生について】
・池の周囲の樹木は、生物相を豊かにするために、選択の上、残した方が良い。
・外来種のトウネズミモチやキショウブは要らない。そのほかにも、由来が気になる
植物がある
・一方、エノキの大木はいろいろな昆虫が利用するので、ぜひ残したい。つる植物に
被圧されているので、つる植物を除去するのが良いと思われる
エノキはオオムラサキやタマムシが利用する樹木である。枯れた枝にタマムシが
発生した跡がある
・エノキの横に生育しているカラスザンショウはアゲハチョウの仲間の食樹である
【生息する昆虫について】
・在来種のオンブバッタが確認された。近年はアカハネオンブバッタが優占する所が
多くなっているため、注目される
・アオゴミムシが確認された。アオゴミムシは湿地性の種なので現環境を反映している。
・キョウトアオハナムグリ(メス)が確認された。現在の兵庫県レッドリストには
載っていないが、改訂前のレッドリストに掲載されていた種である
・オオスズメバチが確認された。ヤブガラシの花にやってきており、刺激しなければ
過剰に怖がることはない
【動物について】
・新幹線トンネル下に、アライグマの明確な足跡を確認(これまで日中の調査では、確認できず)
総じて、フィールドの再生・利活用には意味があると確信しました。前回雑草雑木刈りから一か月も経っていませんが、えん堤や畦は葛をはじめとする雑草に覆われており、ガッカリさせられましたが、ファイトが湧きます。まずは瀕死の大木、エノキを助けに行かねばなりません
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