2024年12月7日土曜日

20241207 西区神出の雌岡山で開催された「豊かで活力ある森を作るための除伐作業」を見学してきました

 大阪湾、播磨灘はもともと大変豊かな漁場ですが、近年海の貧栄養化が進み、海苔の色落ちや漁獲量の減少を招いています。その対策として、漁業者と山林を管理する団体、企業、行政が協力して「漁業者の森」を整備する事業が神戸市西区の神出地区で25年前から行われています。その活動を、福田川水系や水源の環境改善の参考にしたいと思い、今日行われた森林の除伐作業を見学してきました。



昨日辺りから昼間の気温がぐっと下がっていますが、会場の西区神出の雌岡山頂上付近は強い風が吹いていたこともあり、日陰ではかじかむ寒さでした。その空気をものともせずに、100名を超える参加者が続々と駐車場に集まってきました。参加者の内訳は、兵庫県漁連と傘下の漁協、事業に協賛するコープ神戸さんの社員と家族、そして除伐作業の指導に当たるNPO法人ひょうご森の倶楽部や兵庫県農林水産部の皆さんです。




本格的な剪定鋏と大人はノコギリ、そしてヘルメットの貸与を受けて、全員で準備体操と記念撮影を行った後、晩秋の落ち葉のシャワーをかいくぐりながら、目的地の山林に出動。7、8名ずつの班に分かれて、受け持ちのエリアに到着し、ひょうご森の倶楽部のメンバーの指導やアドバイスをもらいながら山林の照度を保つために間伐作業に着手しました。私が見学した班のメンバーの本職は漁師さん。網や竿をノコギリに持ち帰ると勝手が違うのか、はじめはなかなか木にうまく歯が入りません。私も、昔はそうでした。


刈り取った雑木は斜面に対して水平方向に、大きな木の根元に積んでいきます。こうすることで、自然に返し、肥料化されるのだそうです。

私は午後から次の予定があるので、集合場所の駐車場に一足先に戻りました。すると、そこにはブルーシートが敷かれ、大釜からは何やら湯気が立っていました。また、各ブルーシートには、海苔あおさのカップ味噌汁も配られていました。播磨灘で採れた原材料を使っているのかも知れません。


今日は除伐作業プロジェクト現場の勉強になりました。神戸市漁協の皆さんには、今後、ぜひ近い将来福田川水系にも上がってきてもらって、荒れ果ててなかなか手が付けられない水源の森林整備に、共に頑張りたいと思います。

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