2018年5月6日日曜日

今年度第1回目の「福田川生物多様性確保プロジェクト」調査活動を行いました

本年度第1回目の「福田川生物多様性確保プロジェクト」調査活動を行いました。調査項目は、生き物調査と、水質検査です。



水質につきましては、これまでの傾向どおり、落合池・小川・コープ福田前・下流域の4か所のうち、落合池のCOD  = 35mg/lで断トツの悪い(高い)結果となりました。今回から、初めて、DO(溶存酸素量)の試薬を手に入れて、その場で手軽に測定できるようになりました。



生き物調査では、気温が高い割に季節がまだ5月初旬であることから、例年通り、夏から秋と比べると低調な捕獲結果でした。落合池北側では仕掛けたモンドリでも、たも網でも、ボウズでした。一方、中央部分では、多数のモツゴ、フナやウシガエルの足が出かけた巨大なオタマジャクシを捕獲。また、クサガメも2匹、カニカゴで捕獲しました。(クサガメは、アカミミガメの成体になる前と判断して、調査後須磨海浜水族園に持ち込んだところ、クサガメとの指摘がありました。勉強になりました)





落合池中央部分では、土砂の堆積がさらに進んでいるようで、水位が膝ぐらいの所もありました。中央部はかつて中島があり、動物が近寄りがたく野鳥の楽園の趣がありましたが、そうとは言えない環境になりました。そろそろ、昭和の落合池の改変後、最初のしゅんせつが望まれると思います。



小川では、もんどりの仕掛けを行わなかったこともあり、今回、カワムツとエビ、カワニナの捕獲にとどまりました。



コープ福田前では、アカミミガメの捕獲を狙ってカニカゴを3つ仕掛けましたが、そのうち2つは、ブリのアラのエサが空っぽに。ヌートリアの仕業を疑います。もう一つには、中型のアカミミガメが掛かっていました。




最後の、下流域では、4つのモンドリが全てボウズで、残念な結果に終わるかと思いきや、メンバーの中西さんが、たも網で岩間から体長25センチのウナギの大物を捕まえました。これまでの調査で最大級です。さらに成長して、天然ウナギの子孫を成してもらいたいものです。




福田川生物多様性確保プロジェクトは、今年度も、4回の調査を行います。次回は、7月29日(日)。立入りが制限されている落合池以外は、どなたでも、調査に参加頂けます。生き物や水質にご興味がある方は、ぜひ、福田川クリーンクラブ事務局までお気軽にご連絡ください。

なお、本プロジェクトは、昨年度までに引き続き、須磨海浜水族園の「スマスイ自然環境保全助成」によって、調査機材を購入させて頂いています。ここに、改めて感謝申し上げます。

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