2016年5月15日日曜日

今年度も須磨海浜水族園の「スマスイ自然環境保全助成」を頂けることになりました


今年度も、神戸市立須磨海浜水族園の「スマスイ自然環境保全助成」を頂けることになり、本日、その授与式に出席しました。

冒頭、亀崎前園長から次のような挨拶がありました。

「特に、近年の日本における淡水の動植物の生息環境の破壊ぶりは、半端ではない。しかし、『昔は、どこそこのため池に何々がいた、川には何々がいた』という伝承があっても、現在の様子と科学的に対比する記録がほとんど何も残っていない。自然環境を、しっかりと見て、記録して欲しい」

また、亀崎さんが駆け出しの研究者の時代に、篤志家からの貴重な援助金を頂き、それが今日までの研究活動に繋がるお金になった。その篤志家の志を、須磨水族園として、市民の研究者にも伝えたい、とのお話もありました。

さらに、通知書授与の際には、「どのように福田川で生物多様性を確保するのか、聴かせて欲しい」との依頼がありました。助成金を受けての活動は3年目を迎えます。単に記録するだけではなく、具体的な行動の成果が問われているのだと、理解しました。

福田川クリーンクラブでは、ボーイスカウトさんなどと連携して、今年度も引き続き「豊かな自然環境が残る都市河川福田川水系の生物多様性確保の取り組み」と題して、活動に取り組みます。さっそく、今週末21日(土)、22日(日)には源流・名谷落合池、支流・小川、中流・福田小学校前および下流域の4箇所で、魚介類をはじめ、植生、水質、土木の多方面の調査を行います。今回は、専門家のご支援で特定外来生物の駆除に向けて、カメの捕獲を試みます。中年のおじさんが童心に返って、川の水に胸まで浸かりながら、網やカゴを持って、ジャブジャブやっている様子を、ご紹介出来るのではないかと思います。このブログをお読みの皆様でも、福田川の生きものを間近に観察してみたい、と思われる方がおられましたら、遠慮無しにクラブの事務局までご連絡ください。

調査結果は、報告会などを通して、福田川に関わる様々な皆様に、情報として地域社会にお返しし、今後の福田川の環境改善に向けて議論を行う材料としたいと思います。皆様のご理解、ご支援をお願いします。

授与式が終わってからは、水族園の中にこの3月に新しくできた、まちの河川の下流から上流までを再現した水そうなどの施設を見て回りました。それぞれの区域で暮らす魚やその生息環境のモデルを間近に見られて、とても勉強になりました。図鑑で見るのとは大違いです。今後の、私たちの生き物調査を行うのも参考になります。










0 件のコメント:

コメントを投稿