2025年6月9日月曜日

20250609 春の「福田川の生物多様性調査」記録を公開します。悪天候で、調査が3週にわたりました

 5月18日(日)から6月1日(日)に渡って行った「福田川の生物多様性調査」の報告がまとまりましたので、公開します。(資料をクリックで拡大表示。キーボードの矢印キーで次のページへ移動します)

毎年5月下旬に行っている「春」の調査では、2019年以降過去7年間、ほぼ好天でした。しかし、今年は2週続けてまとまった雨があり、3週またいでの調査となりました。神戸市ではリノベーション神戸の一環として地下鉄名谷駅周辺の美化、リニューアルが進んでいます。その計画の中に福田川源流の一つである落合池もあるようです。早春に池を覆い尽くす勢いであったガマの刈り取り搬出が行われ、駅側の法面の外来樹木が除伐されました。その結果、水と生き物が幾分戻り、劣悪な環境の池に正に一縷の光が差すようになってきています。

流域で捕獲した生き物の数が、天候の要因があるかも知れませんが、全般的に昨年までの「春」の調査と比べて減少傾向なのは気になるところです。その一方、仕掛けのもんどりに今回初めてタニシやカワニナなどの巻貝が入ってきて、水生生物の生息状況やバランスに良い変化が現れていることも感じ取れました。












今回、流域の水質評価の重要な指標となるDO(溶存酸素濃度)の測定には、神戸市立工業高等専門学校の厚意で光学式測定器をお借りして、精密な計測を行うことができました。また、落合池の調査では、昨年発足した落合池里山再生ネットワークに同道いただきました。ご協力を感謝いたします。

この調査活動は2014年以来、有期限のプロジェクトとして行ってきました。今年度からは、福田川水系の変化をこれからも季節ごとに捕らまえ続け、不断の環境改善に繋げて行くことを志向して「福田川の生物多様性調査」と名称を変えます。

次回の調査は夏真っ盛りの8月末を予定しています。福田川のワイルドな環境、生き物にご興味がおありの方は、ぜひ、福田川クリーンクラブ事務局までご連絡ください。参加を歓迎します。また、本調査の資料は、「福田川クリーンクラブ資料室」にてご覧頂けます。お気軽に閲覧申請ください。



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