2026年1月27日火曜日

20260125 今年も垂水区内外で自然活動保全、地域活動に取り組む団体が集まり「水辺・たるみ交流会」を開催しました

 1月25日(日)に、垂水漁港内の神戸市立水産会館で「水辺・たるみ交流会」を開催しました。今年の交流会も小学生からシニアまでの幅広い世代の7団体が、川や海、里山の自然環境保全や、豊かな自然を活用した地域活動、研究活動について発表を行いました。約80名の参加者が、それぞれの話を熱心に聞き入り、午後1時から5時まで、あっと言う間の4時間を過ごしました。

「水辺・たるみ交流会」では、参加者の地域活動の参考になり、刺激になる開催テーマを毎年、決めさせて頂いています。今年のテーマは「もう一度、川と海のごみを考える」としました。基調講演では、家庭からの投棄ゴミやポイ捨てゴミを川で食い止めることの意義や具体的な方策を、全国川ごみネットワークの伊藤事務局長にお話しいただきました。日本全国の河川に転がっているペットボトルを横に並べると沖縄〜稚内の距離になるとのこと。ペットボトルなどのプラスチック製品が微細化したマイクロプラスチックは、生態系に悪影響を及ぼすだけでは無く、魚介類の内臓や筋肉までに入り込み、私たちもそれを口にすることで、人にも害を及ぼしつつあります。

また、神戸市漁業協同組合の山田組合長からは、貧栄養化が問題になっている海底を耕すことで栄養を回復させる「海底耕耘」や、その活動に伴って引き上げられているゴミの問題をお話し頂きました。海底耕耘により、食害をもたらすホトトギス貝の量が適切にコントロールされ、海底の泥が巻き上げられることで栄養塩が海水に溶け出して、海苔の色づきも良くなるそうです。一方、神戸空港周辺の海底耕耘では、スチールワイヤーなど投棄が深く疑われるゴミが耕運機に引っ掛って大量に上がってきているそうです。水中ドローンの映像でも活動の様子が紹介されました。普段全く目にしたり報じられることがない海の中の様子がとても興味深かったです。


活動報告の最初は「塩屋まちづくり推進会」さんです。谷筋を流れる狭い塩屋谷川と塩屋の海岸をフィールドに、生き物を観察し、生き生きと遊ぶ子どもたちの姿が紹介され、参加者は元気を貰いました。

れいんぼぅ☆キッズ」の皆さんからは、福田川支流の小川が流れる多井畑フィールドをはじめ、垂水の街中や宝塚でボランティア活動に取り組む様子が、小中高のメンバーにより詳しく報告されました。クスッと笑いを取るような活動エピソードも紹介され、会場は温かい雰囲気に包まれました。

「名谷SRほのぼの会」さんからは、地域を挙げた福田川流域の雑草雑木刈り取り作業の様子と高齢化と後継者不足に悩む活動の様子が報告されました。

落合池里山再生ネットワーク」さんからは、落合池の中に入っての大量のごみ回収のみならず、自然環境の観察・保全、歴史の再認識を行う多彩な活動を通して、須磨ニュータウンの宝として落合池を再生していきたい、という強い意気込みを感じました。

「兵庫県立星陵高校科学部」さんからは、去年に引き続き、垂水区内の山田川と福田川におけるベニトンボの生態の研究が報告されました。捕獲したトンボの羽に日付などをマーキングして移動の実態や寿命を地道に記録、分析されています。

「神戸市立福田中学校第2学年有志」さんは、今回初登場です。兵庫県のSDGsアワードに出展したビデオ作品の取材・制作を通して、人の面から川や地域の魅力を上げていこうとしている取り組みを、中学生らしい視点で報告いただきました。

同じく昨年から2回目の登場となる「出合水路を育む会」さん。この一年の活動の進展は目を見張るものがあり、昨年12月には見事、神戸市SDGs表彰の功労賞を受賞されました。明石川から水を引き込んで作った出合水路を住民の力で復活させ、魅力溢れる空間に育て上げています。さらに、水路を紹介するオリジナルソングや絵本まで制作されていて、並々ならぬ情報発信力を感じました。

福田川クリーンクラブ」からは、祖業のクリーン活動の様子と回収しているごみの状況、そして長年継続している「福田川の生物多様性調査」の様子を紹介し、私たちが何のためにその活動を継続しているのか、その意味をお話させていただきました。また、特別プログラムとして、メンバーから福田川水系に生息する蛇の生態も報告して貰いました。


本会には、地域で活動に携わる皆さんや市民のほかに、地元の政治家や役所の関係者も忙しい中、駆け付けて下さいました。活動の応援を頂いておりますことを、感謝申し上げます。

本会の後は、発表者や関係者による懇親会を開催。水産会館内にあっていつも行列の出来ている「垂水漁港食堂」の素晴らしい海鮮料理に、兵庫県漁連さんの直営店で販売されている新鮮で具だくさんの巻き寿司をメインに、会食を楽しみました。そして、神戸市漁協の若手ホープの漁師さんも加わって、川と海の環境をどう改善し、魅力ある街につなげて行くか、熱く語り合いました。

本会の発表資料は、福田川クリーンクラブのWebサイトの資料室から自由にダウンロードしてご覧になれます。ご興味があります方は、Webサイトの下記URLからご連絡願います。

https://fukuda-river-cc.org/reference/index.html








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